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さてさて、このところ東京古銭湯について記録残しをしているが今回はTwitterのログをば。

2010年10月23日(土)のTwitterつぶやきログだ。

この日はRoland社のTR-606というリズムマシンを小脇に抱えて『606でBGMを作りながらヘッドホンでモニターしつつ行く先を決めない思いつき散歩』を敢行していた。あまりこの3poManiaxでは触れていないが、電子楽器(特にリズムマシンやドラムマシン)は俺が散歩と同じくらい愛してやまないモノである。

思いつき散歩なので進む方向など適当に決めて歩みを進めていたのだが、道程の中ほどで思いがけない驚くべき出会いに遭遇してしまった。なんと銭湯文化の研究家でもあり、イカした散歩師でもある町田忍さんに出会ったのだ!

あまりに感動したので記憶が鮮明なうちに記録化してしまおうと考えたわけだ。
詳細な画像はつぶやきの後で。まずはログを見ましょう。今日一日の動きは以下のような感じ。
リンクは携帯電話でつぶやきながらアップした画像へのリンクURL。


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Sat, Oct 23



Powered by twtr2src.


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以上が今日1日のつぶやき。
16時過ぎくらいに町田さんにお会いしてドキドキしていたワケだ(笑)とても気分が高揚しました。ハイ。

ではデジカメ画像でフォローしていきましょう。

なお、今回通して出てくるRoland TR-606とはこういうもの。1983年発売のリズムマシンです。ものすごく時代遅れなものですが、電池で稼動するため歩きながら遊べます。


Roland_TR-606


これでリズムをチャカポコさせながら思いつくままにふらつくのが今日の散歩の方向性。

まずなんとなく足を向けたのは王子。王子駅前で都電の新カラーを偶然眼にした。


都電のニューカラー


都電8800形の新カラーはこんな感じ紫というかラベンダー色という感じでしょうかね。


で、特に深い目的も無く京浜東北線に乗り、なんとなく秋葉原で下車。
なお、Twitterでつぶやいた『いきつけのプラグ屋』というのはこんなところ。俺がひとりでウットリする場所(笑)。


秋葉原のプラグ屋


秋葉原からTR-606でパターンを作りながら上野まで歩いていたところ、上野松坂屋の前で町田忍さんに出会ったのだ。行き先を決めない思いつき散歩がこんな偶然を生み出したというワケだ。とても嬉しかった。記念に街区版の現在位置を残しておいた。


台東区上野1-10あたり


なおご存知ない方のために町田忍さんとはこんな方。

■wikipedia 町田忍の解説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%94%BA%E7%94%B0%E5%BF%8D

町田さんは東京銭湯文化に大変造詣が深い方だ。俺が以前千住散歩を行った際にタカラ湯という銭湯を訪ねたのもこの町田さんがタカラ湯のことを勧めている記事を見たからだ。氏の推奨するものなら間違いが無い。このブログで古銭湯の事を扱っているさなか、町田さんに会えるとは。感動もひとしお。

興奮する足取りのまま上野公園にてしばし休憩。
寛永寺清水観音堂を楽しむ。


寛永寺清水観音堂


知ってるぞ、この辺りを破風って言うんだ!←最近覚えたばかり(笑)。


寛永寺清水観音堂の破風


日が暮れたところで山の上から駅前方向を画像に収めてみた。


上野のお山からの眺め


上野のお山からの眺め


しばらく夜景をボーっと眺め、今度はアメ横に移動。

アメ横は1年ぶりくらいだったのでなんだかとても新鮮だった。

個人的に『アメ横の風景の中にあるTR-606』という部分がツボになってしまい、いろいろとアメ横の日常に606を入れ込んでみた。チャカポコさせながらの撮影だ(笑)。


アメ横で606シリーズ『すじ子と鰻と606と』


上、アメ横で606シリーズ『すじ子と鰻と606』


下、アメ横で606シリーズ『すじ子と松茸と606』


アメ横で606シリーズ『すじ子と松茸と606と』


いやぁ、なんとも『日本』な感じがいいですね。松茸があることで秋っぽさもバッチリ表現できていると思うのですがいかが?(笑)


上野と御徒町(おかちまち)をつなぐアメ横と平行している高架をときどき走っていく電車のノイズを含めてTR-606の音を楽しむ。


ライブTR-606ing in アメ横。(for 俺オンリー)


live606ing_in_Ameyoko


陽は暮れてはいるが、まだ商店が開いている時間帯の上野というのがほぼ初めての経験だったためか、とても鮮やかなアメ横に見えた。この時間帯のアメ横はいいですね!


上野駅とTR-606


こうやって台東区エリアを楽しんで巣鴨へと戻った1日だった。

よくお笑いの人が『笑いの神が降りた』という表現をするが、さながら今回は散歩の神が降りてきた散歩と言えるだろう。思いつき散歩万歳!




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当エントリーは東京に古くからある古銭湯を探訪する銭湯関連エントリーの第3回目です。当エントリー以前に、
【東京湯族(Tokyo 湯 tribe) 【1】古銭湯探訪とその魅力】
【東京湯族(Tokyo 湯 tribe) 【2】北区上十条・久保の湯】
があります。





それでは今回も自分が魅力的だと感じた古銭湯を書き残していこう。今回は昭和初期の銭湯建築が見事に残る文京区の月の湯についてだ。


★『月の湯』

文京区目白台3-15-7

有楽町線「護国寺(ごこくじ)」から徒歩6~7分程度。地図上で見ると都電の「早稲田」も近く見えるが早稲田方面から目指した場合、都内でも有数の勾配をほこる坂道を上るアクセスルートになるため足腰の弱い方にはお勧めしない。また歩くことに抵抗が無いのであれば山手線目白駅から目白通りを20~25分程歩いても行ける。

2010年10月9日現在、火・木・日曜日の週3日のみ営業


文京区目白台『月の湯』


さて、今回ご紹介するのは東京古銭湯の中でも有名な文京区目白台「月の湯」だ。代表的な東京トラディショナル銭湯と言える。俺のような古銭湯初心者は是非訪問しておきたい場所だ。

その日月の湯を訪れたのは日曜の15時50分頃。開店の直前という時間帯であった。まだ陽は落ちていなかったため興奮しながら建物をカメラに収めていく。昭和8年に建てられたという見事な建築は都内の銭湯の中では最古級の建物だそうだ。
改めて建物の正面からツラ構えを見ると2階部分は千鳥破風、玄関上の屋根部分が曲線を描いた唐破風の造りという寺社仏閣を思い起こさせる見た目である。番台などにも見られる意匠なのだが、唐破風にも見られる曲線の造形はこの銭湯を表すイメージだと感じた。懸魚(げぎょ)(※1)はついていない。


月の湯全景


月の湯外観  月の湯外観


月の湯外観  月の湯外観


月の湯外観


もし訪れたのが昼間ならば建物に入る前に外観をじっくり楽しみたい。
都内にある多くの古銭湯は時代に合わせるように改築されたり、古く危険な部分は撤去されたりして建築時そのままの姿が残る物は少ない。例えば昔は銭湯に数多く見られた坪庭(池)スペースは潰されて、その部分はコインランドリーとして利用されている場合も多い。また老朽化した建築材が新たなパーツに交換されているものもよく目にする。そんな中にあってこの月の湯は当時のままの姿が十分に楽しめる見事なものだ。(もちろん月の湯の建物も補修、改築などされているが最小限に留められている)
綺麗なまま残る鬼瓦、木枠のすりガラスや見たことの無い形状の雨どいにもテンションがあがる。

思わずニヤニヤしながらカメラを構えていたところ、1人の女性が銭湯の入り口から表にでてきて10mほど離れた場所にいたヨロヨロと歩いているお爺さんの手をとってゆっくりと歩行を促しながら銭湯の中に入っていった。お爺さんの年の頃は90歳くらいだろうか。この際、女性が俺に向かって「良い写真は取れましたか」と声をかけてくれた。そこからこの女性は銭湯の身内の方でお爺さんは一番風呂を楽しみに来たお客だと理解できた。


月の湯でのヒトコマ


早速のハートウォームな展開にグワッと一気に気持ちが高揚したのだがこのまま銭湯内に入ってしまうとハジけすぎてしまうと思い、30秒ほど自分を落ち着かせてからのれんをくぐる。でもやはり靴箱や年季の入った鍵をみているとまたテンションがあがってしまう。


目白台月の湯エントランス


こんな下駄箱スペースは他に見たことが無い。下駄箱、傘入れを含めてこの空間の味を作っている。


月の湯下駄箱周辺  月の湯下駄箱周辺


月の湯下駄箱周辺  月の湯下駄箱周辺


靴箱に靴を押し込み「こんにちはー」と声をかけて男湯のドアをくぐる。
番台向かって「先ほどはどうも」と挨拶を交わし代金を支払う。いよいよ異空間に足を踏み入れた。


脱衣場に入ってまず目に飛び込んできたのは大黒柱に鎮座する立派な柱時計と高い折り上げ格天井だった。


月の湯の柱時計


「すごい柱時計だな」と感じ、少し視線を落とすとそこには『福助さん』。うわー、ビリビリ来る世界観だ。

天井をしばし眺め、改めて脱衣場全体を見渡す。


月の湯「折り上げ格天井」  月の湯 男湯入り口


月の湯の脱衣場  月の湯の脱衣場


人々は体をの汚れを落とすため戦前からこの場所に通っていたワケだ。家湯の無かった時代に人々がここに集まり様々な会話を交わして交流しあっていた文化があったことを容易に想像できる。そのように時代を回想したい人間も月の湯には集まってくる。そうやって集う人々の想いも受け止めて奥さんは番台にすわっていらっしゃるように見えた。俺が訪れた際もこの建物の造りを写真に収めたいと申し出ると、「お客さんが少ない今だったら」と写真撮影を承諾してくれた。(この日はどうしても銭湯の内部をデータに残したいと考えていたため開店と同時に訪問していた。15時50分にここに来たのはそのような意図から。)俺のような視点でこの月の湯を楽しむタイプの輩の心情も理解してくれていた。気さくな奥さんとはすらすら会話が繋がり、画像をカメラに収めながら世間話を楽しんだ。


月の湯の体重計  脱衣場から見るすりガラス


魅力的な銭湯であればどこでも言えることなのだが、ここでは特にゆっくりと着替えを行いたい。脱衣場の様々なパーツのディテールを楽しみながら雰囲気を噛みしめて服を脱ぎたいからだ。ひとつ面白いのはここには脱いだ服を入れるためのロッカーが無いこと。湯治場や旅館の大浴場を想像すると伝わりやすいと思うのだが、脱いだ服を籐カゴに入れそのカゴを棚に入れておくタイプのもの。これが旧来の江戸銭湯のスタイルなのだろう。目白台という古くからの落ち着いた土地柄のせいもあるのだろうが、番台があるからこそ続けられるスタイルなのだなあと感慨にふける。(番台ならば悪さをする奴がいないかも目を配れるため)例えば近所にある普通の銭湯に行って、携帯電話や財布の入った荷物や着替えをそのまま放置して風呂に入るのには抵抗があるし多分できない。下の縁側を写している画像では常連客の方が着替えを入れたカゴを棚に入れず、床に放置している様が見て取れる。これができてしまうのも月の湯という空間ゆえだろう。


放置された常連さんの着替え  脱衣カゴは棚に入れておく


わくわくする気持ちを抑え、冷静に洗い場へ。風呂場には先客が4人。一番風呂のお爺さんは無言であつ湯に浸かっていた。このコミュニティーの雰囲気をつかもうとしばらく周囲を観察する。六角形のタイルだとか(珍しい)、カランの土台壁の角を削ったタイル張りのスタイルだとか(珍しい)、立てひざでは水面に顔が潜ってしまいそうな深さの小さな浴槽だとか(東京では珍しい)そういったものを楽しんでいると、洗い場で上座にいたおじさんが話しかけてきた。年齢は60前といったところか?俺の使っていたシャンプーセットが100円ショップで買ったものだというところから一気に親近感を抱いてくれたようだ。おじさんとも15分ほど会話。この近所に住んでいて月の湯を使うのは日常とのことだった。このおじさんと会話を続けていると一番風呂のお爺さんが「お先にね」とおじさんと俺に声をかけ、とゆっくりと風呂からあがっていった。やはり常連の方は顔見知りなのだ。銭湯でこのように声を掛け合う文化の輪の中に自分も入れたことについ顔がほころんでしまう。

いつまでもこの雰囲気に呑まれていたいという気持ちからつい長湯をしてしまった。クールダウンを求めて湯からあがる。


月の湯脱衣場


湯からあがれば脱衣場に3~4人の子供。子供は服を脱ぎながら番台の奥さんと話をしている。このノリなら問題ないと俺も横から会話に参加し、5分ほど子供と会話。奥さんは一番風呂のお爺さんにも小学校2年生くらいの子供にも同じように声をかけていた。俺はパンツとTシャツという無防備な格好で縁側のイスに座りクールダウン。


月の湯の庭


残念だがこちらの庭にある池には水が張られていない。水を張って生き物を管理してというケアに手間がかかりすぎてしまうからだろうか、それとも別の理由があるのだろうか。それでも縁側はキチっと手入れされており、日が沈めば軒につられた提灯に灯が入る。提灯の灯りにぼうっと照らされた縁側もまた情緒にあふれて魅力があった。


そういった全ての気遣いや、ビシっと残る建築物は文京区目白台という地域を体現しているようにも思う。洗練されている。


月の湯のことをもっと知ろうとWEBを巡っていたところ、とても雰囲気が出ているスライドショーを見つけたのでURLをご紹介。当ブログよりも断然綺麗な画像だ。
ひとつ気になったのはこのスライドショー内では福助の上に柱時計が掛かっていないこと。どうしてなのだろう。修理に出した柱時計を元の位置に戻したので現在は柱時計があるとか、そういうことだろうか?


■文京区「月の湯」スライドショー (月の湯さんのサイトではありません)
http://picasaweb.google.co.jp/wamezo.event/SSHsQD#slideshow/


ここ月の湯には前エントリーで書き残した『北区上十条・久保の湯』と同じようにガラス広告が残存している。しかもそのコンディションは久保の湯にあるものより良い。綺麗に保っていこうとする意思が読み取れた。


月の湯ガラス広告


少し話がそれてしまうが、東京都小金井市には歴史的に意味のある建造物を移築して残存させる『江戸東京たてもの園』という施設があるのだが、そこには「千と千尋の神隠し」の湯屋のモデルになった銭湯が移築されている(もともとは足立区千住にあった子宝湯)。この子宝湯の内部にも類似した広告があるのだが月の湯のソレは子宝湯のものと比較しても決して見劣りしない。いや、やはり千住の銭湯と目白台の銭湯の違いなのか月の湯のもののほうが洗練されている。(どちらが良いとかどちらが上だとかそういうことではありませんよ)


子宝湯広告
※上の画像は江戸東京たてもの園内にある子宝湯に設置されている看板です。

■江戸東京たてもの園 wikipedia解説
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B1%9F%E6%88%B8%E6%9D%B1%E4%BA%AC%E3%81%9F%E3%81%A6%E3%82%82%E3%81%AE%E5%9C%92


たてもの園で余生を送る子宝湯の建築は昭和4年(1929年)。ほぼ同時期に建築された月の湯は現在も営業を続けている。この時代の建築はそうやって保存されるくらいに価値があり、職人の思いが込められた建造物だと言うことだ。そういった建物で現在も実際に湯に浸かれるとはなんともありがたい。蛇足となるが子宝湯は昭和63年まで営業を続けていた。正に昭和の時代に生きた銭湯だったのだ。

このような幸せな空間を楽しみながらお約束の「オレインザミラー」で今回もシメ。『月の湯の空間の中にいる俺』を切り取ることができてとても満足。脱衣場の空気感とか花嫁石鹸とかたまんねっすね。今回は庭の灯篭(とうろう)まで一緒に切り取ることができたのでより空間に奥行きができた。


月の湯俺 in the ミラー


正に身も心も温まった状態で満足感に包まれて目白台を後にした。

450円支払えばこういった雰囲気を楽しみながら湯に浸かれるのだ。深いほうの浴槽に中腰で立ちながら過去に思いを馳せよう。個人的にはこの湯に来たらその場を利用している人たちとの会話も楽しみたいと思うが、もちろん一人きりでおとなしく他人とのかかわりを持たずに利用することも可能だ。こちらから「会話したくない空気」を出していれば奥さんも話しかけてこないだろう。銭湯の番台に座っている方というのはそこに集まってくる人々を日々見続けている百戦錬磨。様々な性格の人が集っていることなど百も承知だ。月の湯の奥さんも誰彼かまわず話しかけてくるタイプの方ではない。ゆっくりと自分のペースで月の湯を堪能したい。


最後に営業時間の注意。
本エントリーの冒頭にも書いたが2010年10月現在、月の湯は週3日しか営業されていません。ご訪問の際にはお気をつけください。参考までに現在の営業時間は以下の通り。

・日曜日 16:00~23:00
・火曜日 17:00~22:00
・木曜日 17:00~22:00


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用語解説

※1 懸魚(げぎょ)
破風(はふ)の三角部分にしつらえられた文様板のようなもの。画像は東京の古銭湯でよく見られる蕪懸魚(かぶらげぎょ)。野菜の蕪(かぶ)に似ているところからそう呼ばれるのだそうだ。

懸魚(げぎょ)とは

なお懸魚については以下URLに詳しい。

■懸魚の形態と由来
http://www3.ocn.ne.jp/~toto/index.html
※懸魚研究をされている方の分析ページ。分類された懸魚のデザインがとても美しい。こういう角度から和風建築を見るとそこから受ける印象も少し変わると思います。


その他、専門用語などに関しては前回のエントリー【東京湯族(Tokyo 湯 tribe) 【2】北区上十条・久保の湯】の最後をご確認ください。




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当エントリーは銭湯関連エントリーの第2回目です。初回のエントリー【東京湯族(Tokyo 湯 tribe) 【1】古銭湯探訪とその魅力】にて古銭湯探訪のきっかけを記しています。



それでは前回のエントリーでも書いたように、訪れた際に特に感動を覚えた銭湯をデータ化していこうと思う。
始めに銭湯のデータを書く前の留意点など 。



・東京の古銭湯は日々消滅しています。ものすごい勢いです。これから当ブログで書き残していく銭湯もいつ入浴できなくなってしまうか分かりません。もし興味を持たれて訪問を考えた方は営業曜日や営業時間などを事前に確認してから訪問されることをお勧めします。
・参考までに以下URLは板橋区の公衆浴場組合が情報提供してくれているページです。この中に廃業してしまった板橋区の銭湯情報があるのですがその情報によると銭湯最盛期だった昭和40年前後から現在までに板橋区内だけで130件が廃業したとなっています。営業当時の画像リンクも数点あるのですがその中には魅力的な銭湯が多数見られます。残念な気持ちで一杯になります。多分コレは浴場組合に登録された店舗の情報でしょうから実際に消滅してしまった銭湯はもっと多いでしょう。それほど銭湯は現代社会に必要とされていないともいえます。
■板橋区公衆浴場組合ホームページ内 「幻の銭湯一覧」
http://www010.upp.so-net.ne.jp/TK1010-itabashi/framepage9.html
・銭湯や建物の専門用語などはエントリーの最後でまとめて行っています。より深く掘り下げたい方はそちらもご確認いただければ一気に世界観が広がります(笑)。
・俺の銭湯の楽しみ方は雰囲気、情緒などを重視するタイプです。少々年季が入っていようとも、使い勝手が良くなくても、湯(浴槽)の数が少なくてもその銭湯の過去が見えてくるようなものであればそれを良しとしています。
・一人静かに湯に浸かりたい気分のこともありますが、大概はそこに通う方々とのコミュニケーションを期待しています。俺は常連の方と会話ができたり番台の奥さんと会話ができることを喜ぶタイプです。
・そんなわけで湯の「水質」や「効能」という部分に関しては知識もないためふれる事は少ないです。




『俺基準』は概ねこんな感じだ。
それでは以上の様な嗜好で判断されたいい銭湯を記録に残していこう。


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★『久保の湯』

東京都北区上十条2-8-16


北区上十条「久保の湯」


古銭湯の魅力を気づかせてもらった場所。もうここには個人的な思い入れが強くあるため冷静な判断はできていないのだが、とても地元感にあふれており魅力がコンパクトにつまった良い銭湯だと感じている。自分の中では現在でも特別な場所だ。JR十条駅から程近い住宅街にあり、メインの通りから少し路地を奥に入らないと見つけることはできない。なお、前回のエントリーで使用しているのれんが掛かった銭湯入り口の画像はここ、久保の湯のものである。銭湯内に入る前に見事なシンメトリーも楽しんでおこう。

これは特に久保の湯に限ったことではないが前述のように東京の銭湯、なかでも古銭湯はいつ無くなってしまうか分からない。常に「この場所を体験できるのはこれが最後になるかもしれない」という事を頭のどこかに置いて空間を楽しんでいきたい。
この上十条という地域ももともとはすぐ近くに陸軍の軍事施設(現・自衛隊十条駐屯地)やその関連工場、また民間の製紙工場や光学機器工場などがあり、労働者が多い地域であった。過去にはそういったお客さんであふれていたのだろうが、現在はお客さんもまばらである。


久保の湯外観  久保の湯、横からの眺め


久保の湯外観3  久保の湯外観4


久保の湯のディテール05  久保の湯外観6


久保の湯ディテール01  久保の湯ディテール02


お客さんの大半は近所の人、脱衣場の広告は十条や王子ローカル広告といった地元の波動がガツンと伝わってくる。千鳥破風(※1)の造り、ピカピカしている折り上げ格天井(おりあげごうてんじょう)(※2)、大黒柱の柱時計、年季の入った体重計や扇風機など古銭湯の魅力がぎゅっとつまっており昭和の雰囲気が色濃く残っている。また縁側と庭(池)があるのも嬉しい。銭湯に行く習慣の無い方にはちょっと色が"濃すぎる"かもしれない空間である。


北区久保の湯_見事な格天井


この天井が「折り上げ格天井」。左右のRを描いている天井部分のことを『折り上げ』というのだそうだ。


久保の湯ディテール04  久保の湯ディテール05


大黒柱には立派な柱時計。
窓は木枠ではなくアルミのサッシに変更されている。梁にあるポスターを見れば王子の「王子シネマ」や中十条の「篠原演芸場」のポスター。古臭いポスターをわざと集めて昭和の雰囲気を作っているのではない。どちらのポスターも現行の広告である。これがこの地域のリアルなのだ。2010年のポスターのはずなのに周囲からういていないのは全くもって見事。


久保の湯ディテール06  久保の湯ディテール07


久保の湯の体重計  美しい扇風機


好きな人にとってはこの空間はミュージアムのようにも写るだろう。浴槽も2つしかない小さな地元密着の銭湯ではあるが「よくぞここまで生き延びてくれている」という感覚で捉えると、過去をそのまま体験できているような錯覚に包まれる。このAsahi社製の扇風機から発せられる波動はどうだ。
服を脱ぎながら、こういったポイントやピカピカの折り上げ格天井を眺めるのが良い。


久保の湯ディテール08
※上記の入浴料は2010年10月2日現在のものです


そんな雰囲気を楽しみながら洗い場に向かう。

ここには都内ではやや珍しい深い浴槽がある。熱めの深湯に中腰で浸かりながら洗い場の空間やペンキ絵を楽しもう。


風呂からあがったら当然縁側で・・・・


久保の湯の縁側


こうだ。


池を見ながら脱力


見栄をはったりカッコつけたりする必要の無いこの場所での脱力はとても心地好いと思うのだ。


久保の湯の坪庭  縁側から見た久保の湯の内側


ソファー前のテーブルに置かれている週刊誌のセレクトも非常にリアル。


久保の湯、テーブルの雑誌


ハァー、痺れるな~(笑)。間違ってもdancyuやMONO Magazineは置いていない。


脱衣場の男湯と女湯を仕切る鏡の上にあるガラス板のローカル広告も必見。これを残してあるところに大きな意義がある。


久保の湯のガラス広告1  久保の湯のガラス広告2


向かって一番左の絵に至ってはもはや広告ですらなく単なるイメージイラスト。なんてドリーミー!見事な心理操作アドである(勝手にそう思いこんでいるだけですけれど)。どなたか女湯サイドのガラス広告もアップしてくれませんか?(笑)

入り口は番台からフロントタイプに作り変えられている。(※3)


銭湯足跡残しのお約束「オレインザミラー」で久保の湯のシメ。名入りの鏡がまた見事。


オレインザミラー北区久保の湯



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なお余談となるが、この久保の湯と、古くから十条にある大衆酒場として居酒屋界では有名な「斉藤酒場」は徒歩で5分と離れていない。斉藤酒場で一杯やってから久保の湯のコンボは十条の魅力を深く感じることのできるコースだと思う。(もちろん泥酔状態で銭湯はダメですよ。あくまでホロヨイで。はい。(笑)


十条「斉藤酒場」  十条「斉藤酒場」
※この日は煮こごりをアテにヒヤ酒。この一枚板の年季の入った木テーブルを一人で独占できている状況は非常にめずらしい。というか奇跡。


また、呑まない人でも十条にあるいくつかの商店街を歩けばその町の雰囲気から十条っぱさが十分感じられる。こういった部分も味わうことでよりいっそう久保の湯のありがたさが感じられるのではないだろうか。



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[用語解説]

エラそうに書いてるけど以下のような言葉は俺も最近覚えたばかり。まだまだ知らない事が多い状態です。日本建築文化、銭湯文化は深いですね。


※1 千鳥破風(ちどりはふ)
破風とは簡単に言うと屋根が合掌している三角の部分の造形を指す。千鳥はいくつかある破風の形式の一種。
この部分のこと ↓

破風

詳しくはウィキをドウゾ。
■wikipedia 「破風」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B4%E9%A2%A8

※2 折り上げ格天井(おりあげごうてんじょう)
古銭湯では脱衣場の天井にある、伝統的な寺社建築で見られる天井の様式。格子状に木組みして天板を張る。「折り上げ」とは壁と天井の接合部分に作られる曲線を持った形状。この折り上げ部分があると俺のテンションが更に上がる(笑)詳しくは以下をドウゾ。
■wikipedia 「天井」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A0%BC%E5%A4%A9%E4%BA%95
■丸平建設株式会社 ホームページ内 語句解説「折り上げ格天井」
http://www.maruhei-takumi.com/faq/faq026.htm
こちらのURLは岐阜県にある寺社仏閣を扱う建設会社へのリンク。コチラの格天井の説明がとても分かり易かったのでリンクを貼らせていただいた。

※3 フロントタイプ、番台タイプの入り口の違いについて
フロントタイプと番台タイプの入り口の違いを簡単に説明すると、お店の方がどちらを向いて客を迎えるかかが異なっている。フロントタイプは昨今の銭湯に多いタイプで玄関方向(店の外側)を向いたフロントカウンターでお客さんを迎えてくれる形が多い。たいてい脱衣場の外側に作られる。一方番台タイプは脱衣場の内側に設けられ、お店の方は店の中心(脱衣場、湯船のある方向)を向いてお客を迎えてくれる。番台タイプの場合、店の方が男女両側の脱衣場を見渡せる造りになっている。古銭湯であっても久保の湯のようにエントランス部分だけ番台からフロントタイプに作り変えている銭湯もある。




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さて、今回は最近ハマっている事について記録に残しておこうと思う。

何にハマっているのかというと『銭湯』だ。
2010年10月9日(土)~10月11日(月)は三連休だったが、この休みの間にも3件の銭湯を訪ねたくらいにハマっているのだ。


東京銭湯序


もともと俺は銭湯が好きだ。
広い湯船で手足を伸ばして脱力できる風呂というのはとても心地よく、疲れた体をほぐすにはもってこいの環境だと考えていた。しかし、ある時点まではそこまで銭湯に入れ込んでいたわけではなく、1ヶ月に1~2回近所の銭湯に行く程度の銭湯利用に留まっていた。

ではどこでその嗜好に変化が起きたのか。話は2008年春の事だ。

俺には下町やディープなソウルがあふれる町の魅力を俺と似た感覚(センス)で捉えている友人がいる。以前のエントリーでも書き残したことがあるが、コイツとは遊び方に共通する点が多いため一緒に遊ぶことが多い。(参考までに以前のエントリーはコレ↓)

■6月の散歩ウィーク2~高島平編 【@熱帯環境植物館】
http://3pomaniax.blog116.fc2.com/blog-category-13.html

で、この友人とはお互いが知っている『良和みスポット』を教えあい、自分の知らないチル場(ちるば)を交換し合ったりもしている。(例えば上記の熱帯環境植物館は俺からのプレゼン。)
そんな彼と2008年春に遊んでいた際に「最近アツい(熱中している)のは何か?」という話題になった事があった。俺はその頃近所にある銭湯に行くのに凝っていたため「銭湯がキている」と返答した。すると友人はこの発言に大きく食いつき、ならば自分の知っているとっておきの和み銭湯を教えやるという流れになり、ある銭湯に連れて行ってくれたのだ。

彼は東京都北区十条仲原に生まれ、15歳までそこで育った。そんな彼が教えてくれたのはJR十条駅からそう遠くない北区上十条にある銭湯であった。彼は「十条にもいろいろな銭湯があるけど俺たちが楽しめるのはこういう所でしょ!」とそのとても古い瓦屋根の銭湯を紹介してくれた。その場所こそが【3poManiax on Twitter 20101002「爆発、地元愛散歩」】のエントリーでも訪れている『久保の湯』だったのだ。

小さな頃からこの湯を利用していたと言う彼は自信満々で俺をこの銭湯に導き、思惑通り見事に俺は久保の湯にやられてしまった。
「古い建築物や無くなってしまいそうな町並みが好き」という俺の嗜好と「湯でチルできる」という2つの欲求が同時に満たされるこの古銭湯(※1)での入浴に俺はすっかり魅せられてしまったのだ。

このような経緯で現在の『銭湯好きな俺』が形成されているため、例えばスーパー銭湯であるとか、マンションの1F部分にキレイに作られた設備の整った近代的な銭湯などは訪問の対象から外れることが多い。そのため次エントリーから記録化していく銭湯は利便性を求めて利用しているのではない事を補足しておく。ジェット風呂、バブル風呂、薬湯、サウナに壷湯に露天などスーパー銭湯に見られる豪華さは無いが、人為的に作ろうとしても決して生み出せない味がそこにはある。単純に建造物の古さだけではなくその銭湯を利用する人たちとの繋がりなどはどうやったて作り出せるようなものではない。そういった雰囲気を味わいながらの入浴が最高に気持ちよいのである。(スーパー銭湯や立派な銭湯もソレはソレで好きですが、古銭湯の楽しみ方とは全く異なったものだと捉えています。)

次回のエントリーから数回にわたって強く感動させてもらった銭湯の事を書き残したいと思う。
最初はまず当エントリーでも名前を出した北区上十条『久保の湯』から始めよう。


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※1 古銭湯(こせんとう)
このブログでは自分が好んで訪問するような古くから残存している銭湯のことを「古銭湯」と表現していきますが、これは便宜上勝手に付けた呼び名です。古銭湯の定義もあいまいですし、本当にそのように呼ばれているかは定かでありません。




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2010年10月の三連休に入る金曜の夜。

どうも週末は天候が崩れそうだということで、雨が降り出す前に夜散歩を行った。

最近始めたTwitterも利用しながら荒川区方面に夜散歩に出かけた散歩レポだ。
単なる夜散歩中のつぶやきまとめですのでオチとかはありませんよ。(笑)



---------[ 3poManiax on Twitter 20101008 : サブタイトル「思いつき夜散歩」]-----------




Fri, Oct 08


  • 19:45  よーし、帰ったぞー。荷物をまとめて夜散歩準備だ。

  • 20:07  夜はこれから。

  • 20:27  さあ行こう、夜散歩の開始だ。今日はディープサイドを歩きたい気分。足立区のほうに足を向けてみよう。

  • 20:40  と言う訳で、まずは都電を使って町屋に出てみるぞ。 http://photozou.jp/photo/show/969974/52311645

  • 21:07  荒川区町屋に到着。 http://bit.ly/cPmGu7

  • 21:08  荒川区町屋駅前。さて、どっちに歩こうか。 http://bit.ly/boVMAm

  • 21:23  荒川区荒川6-1を通過。頭上を電車が走り抜けて行った。京成本線のようです。 http://bit.ly/adfmWV

  • 21:48  荒川区西日暮里一丁目。ローソク屋を発見。灯の入っているところを見たかったな。 http://photozou.jp/photo/show/969974/52319673

  • 21:58  荒川区西日暮里1-41。普段見慣れていない区のシンボルマーク。高まるアウェイ感。 http://photozou.jp/photo/show/969974/52320824

  • 22:20  荒川区西日暮里1-6。JR三河島駅前。ちょうどいい、トイレをお借りした。 http://bit.ly/dbWSjX

  • 22:34  ひとけの少ない荒川区もいいすね。オイルくさいエリア(町工場地帯)とかとてもリアルです。

  • 22:48  荒川区東日暮里5-4。アパート1Fの店舗ショーウィンドウに浅田美代子(多分)を発見。一気に昭和テイスト。 http://photozou.jp/photo/show/969974/52326624

  • 23:23  JR鶯谷駅横、居酒屋『信濃路』に到着。さあラブホテル街で晩飯を食おう。(笑)何食べようかな。 http://bit.ly/bQ3PTO

  • 23:37  東京ラブホテル街の24時間営業の定食屋に都会の縮図をみる。かたや幸せそうなカップル、かたやくたびれたサラリーマン。そんな中で俺はカツ煮定食。 http://photozou.jp/photo/show/969974/52332005

  • 23:40  雰囲気7:味3位の割合で楽しんでます。

  • 23:50  ごちそうさま。行きたい所を思いついたので山手線で豊島区に移動しよう。



  • Fri, Oct 09


    • 00:21  どうにか間に合った。豊島区上池袋一丁目『稲荷湯』。この時間でも受け入れてくれるのは嬉しい。 http://bit.ly/9m3WdI

    • 00:52  遅い時間なのであまりゆっくりできませんでしたが、それでもお湯での全身脱力は最高。良い風呂チルでした。ふー。 http://photozou.jp/photo/show/969974/52339042

    • 01:04  豊島区上池袋1-7付近、山手線に架かる宮仲橋の上でサンシャイン60を眺めながら風呂上がりのビアタイム。そろそろ終電かな。すっかり辺りは静かです。 http://bit.ly/cwQsi0

    • 01:19  さて、そろそろ自宅のある北区方面に足を向けるとしよう。電車の通らなくなった山手線の周囲は思いの他虫の音が聴こえる。

    • 01:38  豊島区上池袋2-30付近。こんな横道に遭遇。ちょっと奥を見てこよう。夜散歩っぽくなってきた。 http://bit.ly/armYrm

    • 01:45  普通のお稲荷さんがあった。さっきの稲荷湯はここにちなんでいるのかな?上池袋2-38、子安稲荷。 http://bit.ly/bwPoVg

    • 01:59  豊島区上池袋4-11付近。電話ボックスに入ってみる。都営滝野川アパート際とあるがアパートは既に解体されて現存しない。 http://photozou.jp/photo/show/969974/52343330

    • 02:02  あ、そろそろ携帯のバッテリーがやばい。ま、もう自宅が近いからいいでしょう。

    • 02:25  自宅に到着。特に大きな事件はありませんでしたが、気候的に歩きやすい秋の夜散歩はなかなかに楽しめました。

    • 03:16  20101008夜散歩での1枚。東京都豊島区上池袋1-9-17、稲荷湯の柱時計。やはり午前1時までの営業は嬉しい。ありがとうございました。完全地域密着、小さな普通の「町の銭湯」。北区滝野川の稲荷湯とは別の銭湯です。 http://twitpic.com/2vqwlq



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    と、Twitterを意識してのこの日の行動を抜き出してみた。

    何が起こるわけでもない日常の風景が記録に残っていくのか、なるほど。

    ちなみにこの日の銭湯でも『記録残し』をしておいた。


    東京都豊島区上池袋1-9-17「稲荷湯」にて


    銭湯万歳ってことだ。一期一会の心得で湯につかれ!(笑)




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10.10 (Sun) 00:02 [ 夜散歩 ] CM0. TB0. TOP▲
今回は巣鴨地蔵通り商店街にあるときわ食堂について記録に残そうと思う。


俺は東京に暮らして2010年で19年目になる。
その19年の歳月で外食をした何千回の食事のうち、最も多く利用しているのがこのときわ食堂である。言ってみれば俺のマイキッチンと表現しても大げさではないと思う。文字通りのホームというわけだ。

ときわ食堂を何度もリピートして利用する理由は様々ある。味、雰囲気、自宅からの距離、手軽さ、気取らなさなどなど。夜の早い地蔵通りにあって23時までと比較的遅くまで営業しているため、平日の仕事終わりでも利用しやすい点も頻繁に足を運ぶ理由の一つだ(ラストオーダーは22時30分)。
この愛すべき定食屋のことを書き残しておきたいと考え今回のエントリーにまとめる。
ただし個人的な嗜好を大量に反映させたエントリーのため情報の取捨選択は上手に行ってね。では偏愛たっぷりでまいりましょう(笑)



マル喜印のときわのれん



さて、それではまずそもそも「ときわ食堂って何?」という所から話を始めよう。


ちょっとWEBを回ってみたところ、「食べログ」の中で浅草ときわのレビューを書いていらっしゃる方が分かりやすく説明してくださっていた。ときわに興味のある方はチェックしてみよう。

■食べログ 浅草ときわ食堂レビューの中のひとつ
http://r.tabelog.com/tokyo/A1311/A131102/13039346/dtlrvwlst/1840803/

もともとときわ食堂ができたのは明治時代だそうだ。そこからのれんわけが繰り返され2010年の現在は都内のいろいろな場所にときわ食堂が存在するようになったのだ。
以前のエントリー「The大衆食堂 in 巣鴨」を書いた時には何故いろいろな場所に「ときわ食堂」と名乗る定食屋があるのかを知らなかったのだが、たどっていけばときわ本店というものがあり、そこからの分派が現在様々な地域で定着しているときわ食堂ということなのだ。

なるほどそう言われて考えてみると、確かにときわ食堂には手ごろな値段で質の良い(おいしい)食を提供し、地域の住民に喜んでもらいたいという大きな方向性があり、その考え方はどの店舗も共通しているもののようだ。しかしながらこの「のれんわけ」スタイルはオリジナルのコピーを作ろうとして発展したものではなく、地域ごとに客が望むような形に変化していき店舗ごとに地域に即した形にカスタムされていったもの。いろいろな場所のときわ食堂に入ると似たようなメニューでも値段が違ったり、その店舗オリジナルのメニューがあったり、つけものや味噌汁に店舗どうしの統一感が無いのはそのためだったのだ。多分食材の仕入れ先も店舗ごとに異なっているのだろう。うむ、納得だ。
※和菓子屋や酒屋の伊勢○○といった店舗名もこういうモノなのでしょうかね?


こんなふうに都内にいくつもあるときわ食堂だが、俺がメインで利用しているのは巣鴨ときわ食堂庚申塚ときわ食堂の二店舗。この二店はどちらも巣鴨地蔵通り商店街沿いにあり、500m程の範囲にときわが二件存在するという都内一のときわゾーンになっている(笑)。



より大きな地図で 巣鴨地蔵通り商店街:ときわ食堂二店舗 を表示


つまりこれはこの地域でときわ食堂が住民から求められていることに他ならない。
巣鴨参りに来た一見さんでも入店しやすく、地元民の日々の食事もまかなってくれる場所なのである。


このように地域名を冠にして呼ばれるときわ食堂だがこの二店舗の他に俺の生活圏内には板橋区氷川町(ひかわちょう)のときわや・・・・・


最寄り駅は都営三田線板橋区役所前


北区赤羽のときわや・・・・・


赤羽ときわ食堂。JR赤羽駅西口徒歩3分といったところか


北区田端のときわなんかもある。(住所は田端だが最寄り駅はJR駒込駅)


駒込ときわ。住所は北区田端4-1辺り。最寄り駅はJR駒込


このように俺にとっては本当に生活の中にとけこんでいる定食屋なのだ。




それでは平均的なだらけた土曜日の俺の晩メシを例に、『ときわ食堂メシ』をシミュレートしていこう。



【ある日の俺的ときわ食堂】

(注意:以下に書くときわ食堂のシミュレートは「庚申塚ときわ」と「巣鴨ときわ」を例にとったものです。細部については店舗ごとに”色”がありますので以下の情報の限りでないことも考えられます。ご注意ください。)


とある土曜日の午後。
自宅にてPCに向かってテキストを書き進めていたところ、自分が空腹であることにふと気付く。時計に目をやればまもなく20時。
さて、メシはどこで何を食べようかと考える俺の頭にときわ食堂の文字が浮かんだ。「ヨシ、ときわだな」とラフな格好のまま自宅を後にする。夏場であればサンダルばきでも問題ない。10分ほど歩いて巣鴨地蔵通り商店街までやってきた。目的地は「庚申塚ときわ食堂」だ。


夜の巣鴨地蔵通り商店街


もしあなたが巣鴨地蔵通りを訪れたのが初めてであっても、通りに並ぶお店に目をやりながら歩いていればそれほど労せずときわ食堂を見つけることができる。これは都内にある多くのときわ食堂の共通するスタイルなのだが、店の軒には筆文字で大きく『ときわ食堂』と書かれている事が多い。


ときわの目印


前述の氷川町ときわも赤羽ときわも例外ではない。この表記があるため比較的店舗は見つけやすい。

そんなときわ食堂の筆文字と巣鴨地蔵通りの町並みの調和を楽しんだら店の入り口に向かおう。

おっと、ここでひとつ注意だ。急いで店内に入ってしまってはいけない。店に入る前に読み取れる情報をまず確認するのを忘れずに。
もう少し補足しよう。冒頭にも書いたように巣鴨地蔵通りにはときわ食堂が二店舗ある。この二つの店舗では微妙にメニューが異なっている。その日の仕入れや食材の多寡によってメニューが変わるためだ。巣鴨、庚申塚の両ときわはおいしい魚定食を食べさせてくれることでも有名だが、特に魚についてはその日の仕入れによって提供されるメニューが変わるため板さんのオススメはメニュー選びの際の大きな参考となる。(ちなみに巣鴨、庚申塚のときわで提供される魚は足立区にある『足立市場』で仕入れられている。築地ではなく足立なところがときわらしくてなんとも好感が持てる。)
なお、二店舗での違いが最も顕著に現れるのは両ときわで提供される『日替わり定食』だ。
この日替わり定食は480円という最も安い価格で提供される定食だ。(定食以外ではもっと安いメニューもある)この日替わり定食の内容を二店舗で比較するため、急いで店内に入ってはいけないのだ。とは言っても二つのときわ食堂は500m程離れている。それだけの距離を移動してもそれを苦とは思わない感覚と、20~30分程度のタイムロスがあってもそれを許容できる時間的な余裕が必要になる。
「時間もあるし、ブラブラ歩いてメニュー選びなんて最高じゃん!」という方は入店する前にちょっと店の入り口と店内を確認してみよう。

まずは店舗入り口に置かれた黒板をチェック。そこにはその日イチオシの食材が書かれているためだ。
この黒板を見た段階で「コレだ!」と思えるメニューがあればファーストインプレッションのままにそれを食べてみるのもよいのではないだろうか。


庚申塚ときわ入り口の黒板


ふむ。この日の庚申塚ときわのオススメは根室の新さんま千葉のいわし、そしていなだとまぐろの刺身二点盛りとのこと。
ときわ食堂にはメニューが多いため、慣れないうちは何を頼んだらよいか分からずアレコレ悩むうちに結局それほど食べたくは無かったものを頼んでしまっていたなんてことになりかねない。特にメニュー決めで悩んでしまうようなタイプの方はある種のふんぎりのようなものがあったほうが良い。参考までに、壁のメニューはこんな感じだ。この壁メニューを見て余計に悩んでしまう人が多いのだ。どうしようかとオーダーで悩んでしまっている姿はときわ食堂ではよく目にする光景だ。


庚申塚ときわの壁メニュー


店舗入り口の黒板メッセージのチェックが済んだら次は店内の一番奥にある黒板に目をやろう。モチロン店の外からだ(笑)
この店内の黒板にはもっと詳細なその日のオススメメニュー情報に混じってその日の日替わり定食の内容が書かれているのだ。

地蔵通りのときわ食堂の前で店内を覗きこむ行為。巣鴨でこの程度の行動はなんら不審ではない。全く以って許容範囲内だ。いや、客としての権利に含まれる行為かもしれない。恥ずかしがらずに店内を覗いてみよう。

店の奥の黒板に目をやると・・・・・


庚申塚ときわのある日のメイン黒板


なるほど、この日の庚申塚ときわの日替わりは『メンチカツ定食』のようだ。オーケーオーケー分かりました。
この日使用されている米が新潟産のこいしぶきであるという情報も加味し「メンチカツを食べたら満足度は高いかな?でもいわし味噌煮も捨てがたいのではないか?」と自問自答しながらひとまずその場を離れ、500m程離れた巣鴨ときわ食堂に足を向ける。

先ほどときわ食堂はうまい魚を食べさせてくれると書いたが、揚げ物だって特筆したいおいしさを持っている。
人によっては「ときわのサクサク揚げ物は別格」と評する方もいる。アジフライ、コロッケ、トンカツ、メンチカツなどは全て自家製で、揚げたての状態を提供してくれるのだ。中でもアジフライは名物メニューの一つとなっており、定食のサイドメニューとして単品で頼む方も多い。アジフライは1尾単位で注文できる。1尾150円。なんとも嬉しい気遣いだ。メンチカツのサックリした衣の歯ごたえを思い浮かべて俄然腹が減ってくる。






店内の混み具合や入店を待つ人の有無などをチェックしてひとまず庚申塚ときわ食堂を離れる。




夜の庚申塚ときわ




何を食べようかアレコレ悩み、空腹を楽しみながら地蔵通りを南下。





暗闇に浮かぶ地蔵通り商店街ゲート





とげ抜き地蔵のある高岩寺(こうがんじ)の近くにある「巣鴨ときわ食堂」が見えてくる。





闇夜に浮かぶ巣鴨ときわ食堂



「今日ウマイのは何ですかー?」と心でつぶやきながら入り口黒板をチェック。



巣鴨ときわ入り口の黒板


ふむふむ。新さんまがオススメなのは庚申塚ときわと一緒ですね。おいしいのが安価で仕入れられたのでしょう。
そのほかには生さけフライといかの煮付けが今日のオススメか。ふむふむ。

そしてやはりこちらでも店内黒板をチェック。もちろん店の外から(笑)


巣鴨ときわのある日のメイン黒板


おお、巣鴨ときわの本日の日替わりは『かれい煮定食』かっ!魚好きの俺にはなんとも嬉しい日替わりメニュー。そしてお米は秋田産のひとめぼれ。非常に魅力的だ。
がしかし、実は数日前にときわ食堂を利用した際にかれい煮定食は食べたばかりだったのだ。
ほら、コレ ↓


ある日のときわ食堂のかれい煮定食


中央にあるかつおぶしのかかった鉢は納豆。コレは別料金100円で追加してもらったもの。


ときわ食堂かれい煮


最近食べたばかりだからという理由でかれいは却下。さて何を食おうかなと悩む俺の頭に「メ・ン・チ」の3文字が点灯した。先ほどからの揚げ物のサックリさ加減の想像によってすっかり頭の中は揚げ物モードだ。

ヨシ、メンチだなとうなづき来た道を500m戻る。


夜の巣鴨地蔵通り(北上中)


昼間であれば巣鴨地蔵通りマスコットキャラクター「すがもん」に注目するのもいいだろう。


地蔵通り商店街のぼり


地蔵通り商店街オフィシャルキャラ「すがもん」


※すがもんとは巣鴨地蔵通り商店街のマスコットキャラクター。口調は語尾に「~だがも!」。すがもんの生まれの設定やすがもんのうたなどは公式サイトで確認できるぞ。週末や祭日にはすがもんは地蔵通りのどこかにいることもあるぞ!

■すがもん公式サイト
http://sugamon.jp/
でも司会のお姉さん、妙にセクシーすぎやしないか?

なお、すがもんが巣鴨に登場したのは2009年。最近できた(生まれた)ばかりです。カワイさと憎めなさを強く押し出したすがもんは巣鴨では人気のキャラクターですが、やはり俺が最も愛する商店街キャラクターが十条銀座商店街の「Jちゃん」であることに変わりはありません。にしてもJちゃんと比べてすがもんには金がかかっているなぁ。(笑)


十条銀座商店街のJちゃん


そんなふうに地蔵通りを歩きながら庚申塚ときわに戻る。


もしこの段階でメニューが決まっていなくとも問題は無い。店内で長考すればよいからだ。
入り口の周囲を見回して、入店を待つお客さんが他にいなければのれんをくぐろう。(昼飯や晩飯の時間帯や週末、祝日などはたいてい他にお客さんが待っていますのでご注意あれ)

いよいよ庚申塚ときわ食堂に入店だ。


いよいよときわ食堂に入店


入店したらまずは店のお姉ちゃんに声をかけ、客(自分)が来ていることをアピールして席を案内してもらおう。(通常、合い席になることがほとんどです)こちらから声をかけなくてもお姉ちゃんのほうから「こちらのお席にどうぞ」と案内してくれることもあるのだが、時間帯によってはあまりの忙しさのためこちらの入店に気付いてもらえない場合があるためだ。もし店内が空いていればこの際に「お好きな席へどうぞ」と案内されるかもしれない。自分の場合はお好きな席に、と案内されたならば店内を見回して面白い会話が聞こえてきそうな席のとなりやベロベロに酔っぱらって前後不覚になっているおっちゃんの近くに席を取ることが多い。その場のシチュエーションやノイズを含めてときわを楽しむスタンスだ。飾らない巣鴨ローカルのハートウォームな雰囲気を味わえるのもときわ食堂の魅力の一つだと強く思う。(こういった雰囲気は庚申塚ときわのほうが強いと思います)

ちなみに稀にではあるがそういった酔いどれコミュニティーの中に入り込める場合がある。全く面識の無い人ともその時のノリや話題によってはフランクに会話できてしまうのもときわならではの地元感だろう。ときわという場を通して会話をするようになったおっちゃんやおばちゃんも何人かいる。

うまく席に着けたならばいよいよ給仕のおねえちゃんにメニューをオーダーしよう。この時点で食べたいものが決まっていないのであれば「決まったら声かけます」と言っておけば長考にあたっても問題ない。

長考のスタンスを選んだ場合、店内をすみずみまで見回そう。店内のいたるところにメニューやこだわりについ ての情報があふれているからだ。(このへんは店舗によってローカルルールが異なりますのであくまで地蔵通りのときわの例としてお考えください)

まずチェックするのは先ほど店の外からもチェックしたメイン黒板だ。


ある日の庚申塚ときわのメイン黒板01


今日のお米の産地であるとか、刺身盛りの内容だとか、オススメのサイドメニューだとか、今日の文字書きはどの娘のものかなどを黒板を見ながら考えていく。

「こしいぶきってのは食べたことが無いけれどこしひかりの改良種なのだろうか。」

・・・なんて思いを馳せられるのもこういった情報発信のあるが故。

なお、ここで「○○定食」と表記されているものは味噌汁とご飯の付いたいわゆる定食セットになるが、定食の文字が付いていないメニューについては単品料理となる。


ある日の庚申塚ときわのメイン黒板02


単品料理の場合その価格に250円プラスすることでどの単品も定食にしてもらうことができる。
例えば上の黒板画像内にある「さつま揚焼400円」は650円で定食にできるといった具合だ。

別の日のメイン黒板を見ればこんな感じ。情報量たっぷりだ。黒板右下の手書きメニュー札も忘れずに見ておきたい。


庚申塚ときわ食堂メイン黒板03


このメイン黒板のほかにも店内にはいくつか黒板がある。まずは厨房に向かって左手にあるサイド黒板。ここには木札の定番メニューの他に季節や仕入れによって変わるメニューが書かれる。いろいろな日のサイド黒板を並べてみると以下のような感じだ。同じようでいて実はメニューがかなり異なっている。(下に行くほど古い画像になります)


庚申塚ときわ食堂のサイド黒板01


庚申塚ときわ食堂のサイド黒板02


庚申塚ときわ食堂のサイド黒板05


庚申塚ときわ食堂のサイド黒板03


庚申塚ときわ食堂のサイド黒板04


写真を並べて初めて気がついたのだが、同じメニューでも値段が変化しているのがわかる。
例えば1枚目、2枚目、3枚目は2010年に撮影したものだがさんま定食は800円となっている。4枚目は2009年撮影でさんま定食は750円。5枚目は2007年撮影でさんま定食700円だ。これは単純な値上げではなくさんまの仕入れ値による変動なのではないだろうか。2010年はさんまが大不漁のシーズンでスーパーなどで売られるさんまも軒並み高い値段がつけられていたからだ。このような点から旬の食材(メニュー)を提供するために変えざるを得ない値段の変動であると読んでみた。


一方厨房に向かって右手には刺身の盛り合わせの内容と煮物系のラインナップが記される。


庚申塚ときわ食堂の右サイド黒板


単品の刺身盛り合わせや煮物を頼んでまずは晩酌というパターンにも対応できる。


また、そういった文字の情報だけでなく店内のお客さんが食べているものを見るのもメニューを決める際の手段の一つだ。


周囲の様子も参考にしよう


隣の人が食べているものにソソられたなら同じものをオーダーするのもよいだろう。エビフライをパクつくお姉ちゃんやあこう鯛の粕漬けを食べるおっちゃんに刺激されてメニューが決まることもある。また逆に入店してきたおばちゃんに「あら、お兄ちゃんの食べてるのそれ何?」と聞かれることもある。


もうひとつ、メニューを決める際に加味しておきたいのが2008年頃より始められたミニ盛りメニューだ。
先ほどアジフライは1尾単位で注文できると書いたがそのほかにも「定食にもう一品」とか「ビールのお供に」といった感覚でサイドメニューがオーダーできるのだ。


これがときわのミニ盛りメニュー
※注:このミニ盛りメニューは巣鴨店、庚申塚店だけのサービスだと思われます。


また、ときわ食堂に慣れてきたならば木札メニューにある納豆や生卵を追加してもらったり、味噌汁をあさり汁に変更してもらうなどのカスタムをするものよいだろう。


こうした様々な情報を鑑み、食べたいものが決まったらビシっとお姉ちゃんにオーダーしよう。
オーダーが済んだらしばし店内を眺めたり、周囲の様子に耳を傾けたりして食事の提供を待とう。厨房の様子を見ているもの楽しいだろう。以前のエントリーでときわ食堂のことを書いた際にも少々書いた事になるが、ときわ食堂で提供される料理のほとんどはオーダーを受けてから調理を始める。魚であればオーダーを受けてから焼きに入るし、揚げ物ならばオーダーされてから揚げ始める。また味噌汁に至っては一椀一椀その都度作るこだわりよう。予め大鍋に作られた味噌汁を椀に盛り付けるのではなく、ミルク鍋のような小鍋で一人前づつ作っているのだ。そのため地蔵通りのときわ食堂で提供される味噌汁は必ずアツアツであり、味噌もとかしたばかりの風味が香るダシの旨みが凝縮された味噌汁になっている。定食屋の味噌汁でここまでクオリティの高いものにはなかなか出会えない。ときわ食堂の味噌汁を飲むといつも「ああ、日本人でよかったなー」と感慨にふけってしまう。もうこれまでに何百回感慨にふけったか分からない(笑)


庚申塚ときわ食堂の味噌汁。シアワセな食事の元(笑)
※緑の菜っ葉が緑のまま提供されている。作り置きされていない証拠だ。


ただ、このような丁寧な仕事のため、オーダーが提供されるまでに時間がかかってしまうのが難点と言えば難点だ。忙しいサラリーマンがランチタイムにさっと食事を済ませたいといった場合には全く不向きな店セレクトとなってしまうことは補足しておく。魚定食であればオーダーしてから15分程度、揚げ物であれば10分程度の時間は見ておきたい。(当然時間帯や混み具合によっても待ち時間は変動します)

このようにオーダーしてから提供されるまでの間に店内のいろいろな情報を読み取っておこう。


庚申塚ときわ食堂店内01


居酒屋のように利用する客も多い


庚申塚ときわ食堂店内02


庚申塚ときわ食堂店内03


そして待つこと10分ほど。
このような段階を経て、この日俺に提供されたメンチカツ定食がコチラだ。


庚申塚ときわ食堂「メンチカツ定食(日替わりVer)」


味噌汁に七味唐辛子をふり、ソースをメンチにかけからしをちょいとつけて・・・・っと。
それでは、いただきまーす。

サクッサクッモグモグモグ・・・・・肉汁ジュワーモグモグ・・・。


サックサクメンチカツのアップ



こうしてまたこの日も1日のシアワセを噛みしめるのであった。
言うまでも無いが当然うまいです。丁寧な職人仕事が嬉しいナァ。


参考までに、俺のハードディスクに残っていたいくつかのときわメシ画像を列挙します。
(個人的な嗜好により魚定食が多いです。魚定食の場合はその日の仕入れによって提供されていないメニューもあります。)





巣鴨・庚申塚ときわ食堂の定食一例
※画像クリックで拡大表示します。


★にしん定食

庚申塚ときわ食堂「にしん定食」  庚申塚ときわ食堂「にしん定食」

木札の定番メニューにある「にしん定食」。お腹に白子か真子を抱えたものが提供されるので魚と魚卵の二つの味が楽しめるお気に入り。ただしその分焼きにも時間がかかる。急いでいるときには向かない。


★ほっけ塩焼き定食(カスタムVer)

庚申塚ときわ食堂「ほっけ定食」  庚申塚ときわ食堂「ほっけ定食」

ほっけ定食を自分の好みにカスタムしたもの。味噌汁をなめこ汁に変更し、納豆を追加。更にサイドメニューとして揚げ出し豆腐をプラス。


★さば味噌煮定食

庚申塚ときわ食堂「さば味噌煮定食」  庚申塚ときわ食堂「さば味噌煮定食」

少し食べ進めてから「あ、画像に残してないや」と気付き画像に残したためさばが食べかけです。ごめんなさい(笑)旬の時期に提供されるさば味噌煮にはしっかりと脂が乗っていてガンガンご飯が進みます。ホロホロの身を味噌にからめていただきましょう。良い鯖が流通している時期のみの期間メニュー。



★ほっけみりん干し焼き定食

庚申塚ときわ食堂「ほっけみりん焼き定食」  庚申塚ときわ食堂「ほっけみりん焼き定食」

粕漬けやみりん干しのように味をつけて調理した魚もまたウマい。職人の味付けを楽しみながら白メシを進めたい。箸休めのつけものも非常に嬉しい。期間限定メニュー。



★サケ粕漬け焼き定食

巣鴨ときわ食堂「サケ粕漬け焼き定職」  巣鴨ときわ食堂「サケ粕漬け焼き定職」

酒粕にもコダワリを持っているときわ食堂。酒粕が苦手でなければ是非オススメしたい。焦げ目がカリッとして粕の香りがフワッだ。やはり白メシが進む。期間限定メニュー。



★ロールキャベツ定食

巣鴨ときわ食堂「ロールキャベツ定食」  巣鴨ときわ食堂「ロールキャベツ定食」"

やはり何を食べてもハズレがない。ロールキャベツでこんなにご飯が進むとは!ベーコンの端がカリッとこげている所がポイントだと思うのだ。真ん中のかつおぶしの鉢は追加した納豆。期間限定メニュー。


★生サケフライ定食定食

庚申塚ときわ食堂「生サケフライ定食」  庚申塚ときわ食堂「生サケフライ定食」

身のやわらかなサケの厚い切り身をフライにした一品。何度も言うがフライはサクサクだ。サケから肉汁(サケのうまみ)がしたたるサケフライは他では体験したことが無い。期間限定メニュー。




以上、頂いたものの羅列。ほんの一部。


このようにときわ食堂はとても魅力にあふれる場所だ。
なお、食事処ではなく居酒屋のように使う人も多い。よく言われることだが「昼間から酔っぱらったおじいちゃんが多い」というのは本当。庚申塚ときわのほうがそういう空気を持っていると思う。自分もこの雰囲気で呑みたくなるときがあり、そういう使い方もする。また、ときわフリークの友人と呑みに使うこともある。


ある日の晩酌inときわ


もっとライトな感じでもいける。


ある日の晩酌の図


好きな場所で雑多な空気に包まれて、おいしい食事をゆったりいただける場所。そんなときわを愛しています。今後ともお世話になります。


サテ、今日のオススメは何だろう。




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ときわ食堂利用時の留意点(参考までに)


・時間が無いときには行くな。ときわの定食は基本的にオーダーされてから調理を始めるものがほとんどなので作り置きを温めて提供するスピードランチタイプの定食屋と比較すると時間がかかる。

・食堂内の他人の会話を含めたノイズもおかずに。(もしくは酒の肴に)ほろ酔い気分でときわを利用していて、隣のテーブルのおっちゃん、おばちゃんたちの会話が盛り上がっていたらラッキーだ。ソレを聞きながら飲食するうちにとんでもなくハートウォームな気持ちになることだろう。でもおっちゃん、病院から抜け出してきてジョッキビールは駄目だって(笑)(近所の巣鴨病院から抜け出してきたらしい)

・合い席が苦手な人は庚申塚ときわの利用は避けるべき。カウンター席のある巣鴨ときわをオススメする。

・金がないなら選択肢は「日替わり定食」オンリー。ワンコインでいける。300円のチェーン店牛丼と480円のときわ日替わり定食。さて、どちらを選びますか。

・ごはんは1杯だけおかわり自由。給仕のお姉ちゃんにお願いしておかわりを持ってきてもらうのだが、ピーク時のときわはとても忙しく店員さんは皆、全く休むスキ無く動き回っている。おかわりで声をかけるタイミングはきちんと見計らおう。新規のお客さんが来て注文を頼むようなタイミングであればそのオーダーのほうが優先だ。(そういう辺りに客側の気遣いがみられるのは巣鴨という土地柄のせいもあるのではないだろうか)

・職人技を体験できるメニューの一つとして『玉子焼き』が挙げられる。出汁の有無、甘さ、塩気をこちらの好みに合わせて作ってくれる。ふわりとした好みの味の玉子がいただける。

・4の付く日は避けたい。4日、14日、24日は巣鴨地蔵通りの縁日となるため、通りをスムーズに歩くのも難しいような人の洪水となる。当然飲食店も異常な混み方をするため。縁日目当てでないかぎり4の日は避けたほうが無難。参考までに以下が縁日の地蔵通り商店街。こんな状態になってしまうのだ。 ↓

縁日の巣鴨地蔵通り商店街
※はるか先まで人の波が続く縁日の巣鴨地蔵通り商店街




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2010年9月末からTwitterをはじめました。
なるほど、おもしろい仕組み、おもしろいネットワークだなぁと感じています。これまで友人には「やってみないとツイッターの魅力はうまく説明できない」と言われていましたが納得しました。

で、2010年10月2日(土)は携帯電話でつぶやきをしながら一日中「北区区民まつり」を攻めてみました。歩きながらこういうことができる即時性も新鮮ですね。「つぶやき140文字」という制限のあることが簡潔さ(もしくは「味」)を生み、これはこれで面白いレポができあがると思います。
1日のつぶやきをまとめて出力してくれるサイトがあるのですが、そこで10月2日に俺が発信したつぶやきをまとめてみました。なお、以下のまとめ内にあるURLは携帯から投稿した画像へのリンクです。



---------[ 3poManiax on Twitter 20101002 : サブタイトル「爆発、地元愛散歩」]-----------



Sat, Oct 02


  • 09:52  今日明日は東京都北区をあげての区民祭り。3つの会場同時進行で北区民がヒートするローカル極まりないフェス(笑)。今日は1日屋台メシで過ごそう。さて、どの会場が一番楽しそうかな。http://curia.city.kita.tokyo.jp/maturi/

  • 12:25  区民まつりはもう既に盛り上がっていたぞ!区民イベなのに予想以上にブンブン音出てるし(笑)ブラック・アイド・ピーズに合わせて中学生が踊ってる。すごい人の数。 http://photozou.jp/photo/show/969974/51537809

  • 12:32  書き忘れた。画像は滝野川会場です。

  • 13:02  焼きそば、焼き鳥&ビアでランチ。BGMはフラダンスグループのフラ。スチールギターのユルさがいいすね。天気がよくて気持ち良い。滝野川会場にて。 http://bit.ly/dzAki8

  • 13:37  滝野川警察署によるピーポくんの寸劇が始まったぞ。やった!(笑)。滝野川会場にて。 http://photozou.jp/photo/show/969974/51546576

  • 14:28  北区区民まつり赤羽会場メインステージは現在ジャグラーとマジシャンのステージ。ジャクソン5のABCにのせて不思議マジック炸裂。子供大はしゃぎ。 http://photozou.jp/photo/show/969974/51553666

  • 15:14  3時のオヤツタイム。モツ煮込みとハイボール(笑)。モツうまーい。赤羽会場のほうが酔っ払いが多いように見えるのは気のせいだろうか?赤羽会場にて。 http://bit.ly/cNwieF

  • 15:28  地デジカ降臨。皆さん物凄いイキオイでケイタイに収めてます。群がる子供に「テレ玉ー」って呼ばれてます。それキャラ違い(笑)(テレ玉=テレビ埼玉オフィシャルキャラ) http://photozou.jp/photo/show/969974/51561307

  • 15:30  赤羽会場です→地デジカ

  • 16:06  赤羽駅東口前ステージ。バンド『バブルジェッツ』ライブ。GS的な恰好。リズムキープがハンパなくうまーい。リズムマシンみたいだ。有名な方なのだろうか。 http://bit.ly/98mkF2

  • 16:48  北区区民まつり、王子会場に到着。地方の特産品だけでなく海外連(アフリカ、フランス、インド、台湾、韓国を確認)の出店もあり、フード系が一番充実しているのはこの会場のようですね。ステージでは女 http://photozou.jp/photo/show/969974/51571625

  • 16:50  続き。ステージでは女性ジャズシンガーが熱唱中。

  • 19:54  北区区民まつりすげぇぇー!ジャンベとエレアコと三味線3人でジャムってる!なんて斬新なクロスオーバーだ。更に飛鳥山の虫の音も混ざって純粋にカッコイイ。やられた。王子会場メインステージにて。

  • 20:53  いったん帰宅っと。また出かけるぞー。いいね土曜日。

  • 21:45  荷物まとめ中。外出の準備。

  • 22:06  よし、では行ってきまーす。外出。

  • 23:05  目的地、北区上十条二丁目の『久保の湯』に到着!今日は滝野川、赤羽、王子、を回り十条でシメ。地元万歳。ではゆったり湯につかってきますわ。 http://bit.ly/cZ6WnM

  • 23:56  いい湯でした。


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と、以上が昨日1日Twitter上でつぶやいたこと。やはりいろいろな出会いがありました。
時系列に並べると散歩コースを辿っているような感覚になるのでこういう表現もオモシロイですね。例えば22:06に家を出て久保の湯に着いたのは23:05です。「俺は銭湯に行くのに1時間も歩いていったのか!」とかそういう読み方もできるワケです。今後も機会があればこういう形式でもエントリーしていこうと思ってます。

ちなみに久保の湯はリアル昭和が味わえる天然記念物モノのシビれる銭湯です。「ザ・東京銭湯」と形容したくなる俺の愛する場所です。


俺の愛すべき場所
※全くもって2010年撮影には見えないすね(笑)


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