3月も半ばを過ぎ、徐々に本格的な散歩シーズンが始まろうとしていますが、毎年そんな散歩シーズンの到来を感じさせてくれるものがあります。桜です。
やはり俺も日本人ですから、咲き誇る桜を目にすると、単純に「あ~、花が咲いてるなぁ」だけではない感情を抱いてしまうのです。悲しさとか、うれしさとか、感動とかね。
そうやって特別な感情を抱かせてくれる「桜チル」が大好きなのです。
※ここでのチルは「散る」ではなく「Cill Out」のほうのチルですね(笑)。乱暴に言うならばこのBlogではチル≒「和み」としてとらえてください。
北区、豊島区、板橋区には素敵な桜ポイントがたくさんあります。本格的な花見シーズンが始まる前に、一足早く桜チルポイント情報をオトドケしようというのが今回の3poManiax。自然チルフリークの諸兄には是非とも体験していただきたいポイントのご紹介ですよ。(笑)
[注意]伝えたいのはあくまで『チルに適したポイント』であって、いわゆる『花見(宴会)のできるポイント』のご紹介ではありませんのであしからず。
それでは始めましょう!
まず書き残しておきたいのはココ。
以前にも『王子周辺桜事情』の回や、前回の『夜散歩のススメ【後編】』の中でも書きましたが、東京の城北エリアに住んでいるのならおさえておきたいのがここ、石神井川沿いの桜並木です。
※2005年撮影 紅葉橋付近
東武東上線中板橋~京浜東北線王子駅の約6kmを結ぶように石神井川が流れており、その両岸は遊歩道になっています。遊歩道には桜が植えられており、桜のシーズンはそりゃもう幻想的な情景にあふれるのです。(夏シーズンは深緑の遊歩道となり、それはそれで和めます)
石神井川沿いと同じように、河川の両岸に桜並木が続くポイントは都内にいくつかあります。
隅田川沿い、目黒川沿い、神田川沿いなど、どれもそれぞれに趣を持っています。特に神田川沿いには『椿山荘』(ちんざんそう)という素晴らしい庭園もあるためこちらもオキニイリのポイントではあるのですが、お花見のポイントとして有名なため桜シーズンは人でごった返してしまいゆっくりできないのです。
もちろん石神井川沿いも桜のシーズンは人が多くなりますが隅田川や神田川よりはマイナーなため、いくぶんマシです。
石神井川沿いは町の生活の中に溶け込んだ感じ、、、うーん、肩肘張っていない感じと言うんでしょうか、そういった身近さがあります。脱力しながらぼ~っと散歩するには石神井川に軍配があがると思います。開花のピークを折り返し、やや桜が散り始め、川面に花びらがひらひら舞い落ちる頃が最もオイシイ時期でしょう。
※2007年撮影 東京家政大学付近
続いては京浜東北線王子駅周辺です。
王子在住のOuzieの皆さんには周知の事と思いますが、王子駅周辺には桜を見るスポットがたくさんあるのです。
※王子エリアをホームタウンとする住民をOuzie(オウジー)と呼んでいます。オーストラリア人をAussie(オージー)と表現するあのニュアンスですね(笑)
江戸の時代から王子は桜の名所として有名な場所です。江戸の時代、上野のお山は寛永寺というお寺の敷地で一般人の立ち入りはできず、そのため庶民が花見の場所に選んだのが飛鳥山を中心とする飛鳥山周辺だったわけです。
広重も飛鳥山の桜をこんなふうに描いていますよ。ね。
そんな王子の3月下旬頃はまさに花ざかり。王子駅で下車すれば、まずはホームからこのような風景が楽しめます。
目の前に広がるのは数件のディープな飲み屋が連なる『さくら新道』と、北区最大のお花見スポット『飛鳥山』(あすかやま)です。
飛鳥山は何人かで集まって、いわゆるお花見をしたい場合にはとても使える場所です。毎年桜の季節には出店も出ますし、付近の酒屋や弁当屋やたこ焼き屋も花見需要を見込んで飲み物、食べ物を売り出すので手ぶらで行っても楽しめます。
ただし、先にも書いたように飛鳥山は北区最大のお花見スポット。会社終わりのサラリーマンがどっと押し寄せて宴会を始めます。夜のライティングやちょうちんに照らされた桜と、酔っ払ってその場を楽しんでいるにぎやかで雑多な雰囲気に馴染めないのであればここは避けるべきです。
王子駅周辺には飛鳥山以外にもこんなポイントがあります。
王子駅すぐ横にある音無川親水公園です。
※2007年撮影 音無川親水公園
人工的にせせらぎ(小川)が作ってある公園で、区民の集いの場となっています。夏場はそのせせらぎを利用し、ちいさな幼児たちが水浴びをして遊ぶ場所です。
ベンチや東屋もあり、散歩の途中でちょいと足を休めるにはちょうどよいポイントですね。王子駅から徒歩1分とかからないという立地も便利ですね。
※2007年撮影 音無川親水公園
このように東京都北区というのは桜を地域振興に取り入れた街でもあるのです。だって、北区の『区のロゴ』からしてホラ、このとおり。
KITAKUのKを桜の花びらであしらっています!ということで北区はこれからの季節が熱いのです。
さて、場所をちょいと移動し、駒込あたりに目を向けましょう。
駒込と王子は南北線を使えば2駅。とても近いのです。
駒込といえば以前にも【2007年夏の始まり~上中里→西ヶ原→駒込】の中で書き記した「六義園」(りくぎえん)にも個性の強い桜が存在します。「六義園しだれ桜」がそれです。
※六義園のしだれ桜 見事すねー
このしだれ桜はオンシーズンになるとライトアップされとても幻想的な風景を見せてくれます。闇夜に浮かぶ夜桜はとてもきれいなのですが、なにせ桜という植物のピークシーズンが短いだけに皆ピーク絶頂ののイキのいい桜の繚乱ぶりを楽しもうとするものですから、それはもう大変な混雑なんです。(笑)狙って平日にいけるのであれば幾分マシかもしれません。
そんなわけで、俺がオススメするのは六義園のしだれ桜ではない駒込の桜なのです。
駒込エリアで紹介したいのは下のような桜鑑賞ルートです。もう場所とかじゃありませんよ。ルートですよルート(笑)
土地勘のないアナタはグーグルストリートビューで事前擬似散歩を行っておくのもよいでしょう。
では下の地図をご確認いただき、ルート説明を始めましょう。
まずは「巣鴨駅」から闊歩を始めましょう。
巣鴨駅のロータリーに降り立ち、回りの情景を楽しむこともお忘れなく。巣鴨駅ロータリー近くには「サンマルクカフェ」や「バーガーキング」や「上島珈琲店」など、若者が利用しやすい飲食店も多数あります。でもびっくりするのはそういった商業施設があること自体ではなく、バーガーキングでおばあちゃんがワッパーを食ってたりすることなんですけどね。10代の若者が中目黒のロハスカフェに行くよりも、70代のおばあちゃんがバーガーキングでワッパー食ってるのほうが断然カッコイイっての!(笑)ちなみに巣鴨のマクドナルドは24時間営業です。まいったか!
※「ワッパーってなあに?」というあなたはコチラ(←バーガーキングのメニューページ)をゴカクニンあれ。蛇足となりますが、今バーガーキングのオフィシャルサイトでデータを見ていたら、どうやら日本で一番売り場面積の広いバーガーキングは巣鴨店みたいですぜ(笑)
【2010/08/22追記】
残念ながら2010年現在、巣鴨からこのバーガーキングは撤退してしまいました。今、巣鴨に行ってもバーガーキングはありませんのでご注意ください。
なお、巣鴨バーガーキングで自分が一番感動した風景を別エントリーに残しています。よろしければそちらのエントリーもご覧ください。
■インターミッション【2】 巣鴨BURGER KING
http://3pomaniax.blog116.fc2.com/blog-entry-50.html
おっと、脱線しちゃった。今回書いているのは桜チルについてでした。
巣鴨駅からまず向かうのはとなり駅である「駒込駅」方向。ここから山手線に平行する形で駒込駅方向に向かいます。この[山手線と並行するように巣鴨~駒込間を結んでいる道路]が桜並木となっているのです。「桜と山手線」というロケーションが楽しめるこのストレートは500メートルほど続きます。周囲には背の高い建物が少ないため晴れている日にはなかなかの眺めが楽しめます。
500メートルほど進むと道はT字路になります。
T字路を左に曲がると住所は「豊島区染井」となります。左に進路をとり、その道をまたまっすぐに進んでいきます。600メートルほど直進して真正面に見えてくるのが「染井霊園」となります。ふむ、ソメイ、ソメイ…
この染井という場所は日本の桜の代名詞、『ソメイヨシノ』発祥の地なんです。
ソメイヨシノという桜の品種は江戸時代にこの地(染井村)で交配された桜の品種。染井の村では近隣にある六義園や飛鳥山に植える植物を作る植木屋が多く存在し、そんな中でソメイヨシノも作られたのだそうです。ここ染井村で作られたソメイヨシノは上野公園や墨田公園、靖国神社など江戸中に植樹され、評判を呼び、その後日本全土に広がっていたわけです。
ま、伝えたい事はそんな小難しい部分ではなく、この染井霊園がいかにすばらしいチルポイントかということです。
2009年の現在、そういった植木屋さんとか造園業を営んでいる方をこの地で見かけることはありませんがこの染井霊園にはソメイヨシノがたくさん存在します。
霊園ですから当然この敷地内に建物はもちろん、電線や商業的な看板も無いんです。広い敷地には墓石が並び、隙間を埋めるようにさまざまな植物が植えられています。参考までに下の画像は2008年の夏に染井霊園で撮影した風景。
※2008年撮影 真夏の染井霊園 広大なチルスペース
ね、いいでしょう。緑が多くとても和み度が高いのです。
そんな植物のなかに、もちろんソメイヨシノも存在しています。霊園という環境のため辺りに幹線道路はありませんし、園内を行く人々も厳かな感じです。この雰囲気が一般の「お花見の名所」とは違った色を出してくれているのだと思います。また、ここのソメイヨシノは東京大空襲も関東大震災も乗り越えたものなのか、かなりの大樹です。一本の樹からたくさんの枝を伸ばしているその姿に俺はとても惹かれてしまうのです。
※2009年撮影 染井霊園にある太いソメイヨシノ
ちなみに下は3月8日に染井霊園の様子を見に行った時のものです。まだちょっとつぼみは固かったすね。
※2009年3月8日 染井霊園の桜
※2009年3月8日 染井霊園の桜並木
※2009年3月8日 染井霊園の桜並木
上のような風景が桜で埋め尽くされるわけです。
3月21日(土)に東京ではいよいよ桜の開花宣言がされました。本格的な散歩シーズンも始まります。今年はどんな桜が拝めますか。タノシミです。
さて、今夜は石神井川沿いを夜桜散歩してきましょうかね。
1年でこの2週間ほどだけ楽しめる「桜チル」で贅沢に時間を使ってきますわ。
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やはり俺も日本人ですから、咲き誇る桜を目にすると、単純に「あ~、花が咲いてるなぁ」だけではない感情を抱いてしまうのです。悲しさとか、うれしさとか、感動とかね。
そうやって特別な感情を抱かせてくれる「桜チル」が大好きなのです。
※ここでのチルは「散る」ではなく「Cill Out」のほうのチルですね(笑)。乱暴に言うならばこのBlogではチル≒「和み」としてとらえてください。
北区、豊島区、板橋区には素敵な桜ポイントがたくさんあります。本格的な花見シーズンが始まる前に、一足早く桜チルポイント情報をオトドケしようというのが今回の3poManiax。自然チルフリークの諸兄には是非とも体験していただきたいポイントのご紹介ですよ。(笑)
[注意]伝えたいのはあくまで『チルに適したポイント』であって、いわゆる『花見(宴会)のできるポイント』のご紹介ではありませんのであしからず。
それでは始めましょう!
まず書き残しておきたいのはココ。
以前にも『王子周辺桜事情』の回や、前回の『夜散歩のススメ【後編】』の中でも書きましたが、東京の城北エリアに住んでいるのならおさえておきたいのがここ、石神井川沿いの桜並木です。
※2005年撮影 紅葉橋付近
東武東上線中板橋~京浜東北線王子駅の約6kmを結ぶように石神井川が流れており、その両岸は遊歩道になっています。遊歩道には桜が植えられており、桜のシーズンはそりゃもう幻想的な情景にあふれるのです。(夏シーズンは深緑の遊歩道となり、それはそれで和めます)
石神井川沿いと同じように、河川の両岸に桜並木が続くポイントは都内にいくつかあります。
隅田川沿い、目黒川沿い、神田川沿いなど、どれもそれぞれに趣を持っています。特に神田川沿いには『椿山荘』(ちんざんそう)という素晴らしい庭園もあるためこちらもオキニイリのポイントではあるのですが、お花見のポイントとして有名なため桜シーズンは人でごった返してしまいゆっくりできないのです。
もちろん石神井川沿いも桜のシーズンは人が多くなりますが隅田川や神田川よりはマイナーなため、いくぶんマシです。
石神井川沿いは町の生活の中に溶け込んだ感じ、、、うーん、肩肘張っていない感じと言うんでしょうか、そういった身近さがあります。脱力しながらぼ~っと散歩するには石神井川に軍配があがると思います。開花のピークを折り返し、やや桜が散り始め、川面に花びらがひらひら舞い落ちる頃が最もオイシイ時期でしょう。
※2007年撮影 東京家政大学付近
続いては京浜東北線王子駅周辺です。
王子在住のOuzieの皆さんには周知の事と思いますが、王子駅周辺には桜を見るスポットがたくさんあるのです。
※王子エリアをホームタウンとする住民をOuzie(オウジー)と呼んでいます。オーストラリア人をAussie(オージー)と表現するあのニュアンスですね(笑)
江戸の時代から王子は桜の名所として有名な場所です。江戸の時代、上野のお山は寛永寺というお寺の敷地で一般人の立ち入りはできず、そのため庶民が花見の場所に選んだのが飛鳥山を中心とする飛鳥山周辺だったわけです。
広重も飛鳥山の桜をこんなふうに描いていますよ。ね。
そんな王子の3月下旬頃はまさに花ざかり。王子駅で下車すれば、まずはホームからこのような風景が楽しめます。
目の前に広がるのは数件のディープな飲み屋が連なる『さくら新道』と、北区最大のお花見スポット『飛鳥山』(あすかやま)です。
飛鳥山は何人かで集まって、いわゆるお花見をしたい場合にはとても使える場所です。毎年桜の季節には出店も出ますし、付近の酒屋や弁当屋やたこ焼き屋も花見需要を見込んで飲み物、食べ物を売り出すので手ぶらで行っても楽しめます。
ただし、先にも書いたように飛鳥山は北区最大のお花見スポット。会社終わりのサラリーマンがどっと押し寄せて宴会を始めます。夜のライティングやちょうちんに照らされた桜と、酔っ払ってその場を楽しんでいるにぎやかで雑多な雰囲気に馴染めないのであればここは避けるべきです。
王子駅周辺には飛鳥山以外にもこんなポイントがあります。
王子駅すぐ横にある音無川親水公園です。
※2007年撮影 音無川親水公園
人工的にせせらぎ(小川)が作ってある公園で、区民の集いの場となっています。夏場はそのせせらぎを利用し、ちいさな幼児たちが水浴びをして遊ぶ場所です。
ベンチや東屋もあり、散歩の途中でちょいと足を休めるにはちょうどよいポイントですね。王子駅から徒歩1分とかからないという立地も便利ですね。
※2007年撮影 音無川親水公園
このように東京都北区というのは桜を地域振興に取り入れた街でもあるのです。だって、北区の『区のロゴ』からしてホラ、このとおり。
KITAKUのKを桜の花びらであしらっています!ということで北区はこれからの季節が熱いのです。
さて、場所をちょいと移動し、駒込あたりに目を向けましょう。
駒込と王子は南北線を使えば2駅。とても近いのです。
駒込といえば以前にも【2007年夏の始まり~上中里→西ヶ原→駒込】の中で書き記した「六義園」(りくぎえん)にも個性の強い桜が存在します。「六義園しだれ桜」がそれです。
※六義園のしだれ桜 見事すねー
このしだれ桜はオンシーズンになるとライトアップされとても幻想的な風景を見せてくれます。闇夜に浮かぶ夜桜はとてもきれいなのですが、なにせ桜という植物のピークシーズンが短いだけに皆ピーク絶頂ののイキのいい桜の繚乱ぶりを楽しもうとするものですから、それはもう大変な混雑なんです。(笑)狙って平日にいけるのであれば幾分マシかもしれません。
そんなわけで、俺がオススメするのは六義園のしだれ桜ではない駒込の桜なのです。
駒込エリアで紹介したいのは下のような桜鑑賞ルートです。もう場所とかじゃありませんよ。ルートですよルート(笑)
土地勘のないアナタはグーグルストリートビューで事前擬似散歩を行っておくのもよいでしょう。
では下の地図をご確認いただき、ルート説明を始めましょう。
まずは「巣鴨駅」から闊歩を始めましょう。
巣鴨駅のロータリーに降り立ち、回りの情景を楽しむこともお忘れなく。巣鴨駅ロータリー近くには「サンマルクカフェ」や「バーガーキング」や「上島珈琲店」など、若者が利用しやすい飲食店も多数あります。でもびっくりするのはそういった商業施設があること自体ではなく、バーガーキングでおばあちゃんがワッパーを食ってたりすることなんですけどね。10代の若者が中目黒のロハスカフェに行くよりも、70代のおばあちゃんがバーガーキングでワッパー食ってるのほうが断然カッコイイっての!(笑)ちなみに巣鴨のマクドナルドは24時間営業です。まいったか!
※「ワッパーってなあに?」というあなたはコチラ(←バーガーキングのメニューページ)をゴカクニンあれ。蛇足となりますが、今バーガーキングのオフィシャルサイトでデータを見ていたら、どうやら日本で一番売り場面積の広いバーガーキングは巣鴨店みたいですぜ(笑)
【2010/08/22追記】
残念ながら2010年現在、巣鴨からこのバーガーキングは撤退してしまいました。今、巣鴨に行ってもバーガーキングはありませんのでご注意ください。
なお、巣鴨バーガーキングで自分が一番感動した風景を別エントリーに残しています。よろしければそちらのエントリーもご覧ください。
■インターミッション【2】 巣鴨BURGER KING
http://3pomaniax.blog116.fc2.com/blog-entry-50.html
おっと、脱線しちゃった。今回書いているのは桜チルについてでした。
巣鴨駅からまず向かうのはとなり駅である「駒込駅」方向。ここから山手線に平行する形で駒込駅方向に向かいます。この[山手線と並行するように巣鴨~駒込間を結んでいる道路]が桜並木となっているのです。「桜と山手線」というロケーションが楽しめるこのストレートは500メートルほど続きます。周囲には背の高い建物が少ないため晴れている日にはなかなかの眺めが楽しめます。
500メートルほど進むと道はT字路になります。
T字路を左に曲がると住所は「豊島区染井」となります。左に進路をとり、その道をまたまっすぐに進んでいきます。600メートルほど直進して真正面に見えてくるのが「染井霊園」となります。ふむ、ソメイ、ソメイ…
この染井という場所は日本の桜の代名詞、『ソメイヨシノ』発祥の地なんです。
ソメイヨシノという桜の品種は江戸時代にこの地(染井村)で交配された桜の品種。染井の村では近隣にある六義園や飛鳥山に植える植物を作る植木屋が多く存在し、そんな中でソメイヨシノも作られたのだそうです。ここ染井村で作られたソメイヨシノは上野公園や墨田公園、靖国神社など江戸中に植樹され、評判を呼び、その後日本全土に広がっていたわけです。
ま、伝えたい事はそんな小難しい部分ではなく、この染井霊園がいかにすばらしいチルポイントかということです。
2009年の現在、そういった植木屋さんとか造園業を営んでいる方をこの地で見かけることはありませんがこの染井霊園にはソメイヨシノがたくさん存在します。
霊園ですから当然この敷地内に建物はもちろん、電線や商業的な看板も無いんです。広い敷地には墓石が並び、隙間を埋めるようにさまざまな植物が植えられています。参考までに下の画像は2008年の夏に染井霊園で撮影した風景。
※2008年撮影 真夏の染井霊園 広大なチルスペース
ね、いいでしょう。緑が多くとても和み度が高いのです。
そんな植物のなかに、もちろんソメイヨシノも存在しています。霊園という環境のため辺りに幹線道路はありませんし、園内を行く人々も厳かな感じです。この雰囲気が一般の「お花見の名所」とは違った色を出してくれているのだと思います。また、ここのソメイヨシノは東京大空襲も関東大震災も乗り越えたものなのか、かなりの大樹です。一本の樹からたくさんの枝を伸ばしているその姿に俺はとても惹かれてしまうのです。
※2009年撮影 染井霊園にある太いソメイヨシノ
ちなみに下は3月8日に染井霊園の様子を見に行った時のものです。まだちょっとつぼみは固かったすね。
※2009年3月8日 染井霊園の桜
※2009年3月8日 染井霊園の桜並木
※2009年3月8日 染井霊園の桜並木
上のような風景が桜で埋め尽くされるわけです。
3月21日(土)に東京ではいよいよ桜の開花宣言がされました。本格的な散歩シーズンも始まります。今年はどんな桜が拝めますか。タノシミです。
さて、今夜は石神井川沿いを夜桜散歩してきましょうかね。
1年でこの2週間ほどだけ楽しめる「桜チル」で贅沢に時間を使ってきますわ。
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