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魅惑の立石画像たっぷりでお届けする前編からの続き。




京成本線高砂(たかさご)駅から散歩を開始して柴又帝釈天を楽しみ、金町(かなまち)を経由して立石(たていし)に到着した頃には、幸い降り続いていた小雨もあがり傘をささずに歩き回れるようになっていた。




いよいよかねてより訪れたいと思っていた「立石」に到着と相成った。

高校球児にとっての甲子園、鉄道ファンにとっての交通博物館、将棋指しにとっての将棋会館といったところだ。




・・・・いや、それはちょっと言いすぎかもしれない。

でもそれらに類似する感情を抱きながら、とても感慨深く生まれて初めて立石の地を踏みしめたワケだ。




京成線立石駅に到着




まずは駅前の街区板と手持ちの地図とコンパスで自分の位置とおおよその町の作りを把握する。




現在位置再確認@立石01



現在位置再確認@立石02



現在位置再確認@立石03



このエントリーの前編で「立石の魅力は唯一無二」と書いているが、立石のどういった部分が魅力的なのかと問われれば、概して言えば『仲見世と呼ばれるアーケード商店街とその周辺エリアにかかわって生活する人たちの生活感』にあると言える。(もちろんそれ以外にも素敵なポイントは多々ありますけれども。)


ではその立石仲見世とはどのようなものなのだろうか。


事前に調べておいた情報によると、立石の仲見世アーケードは1960年(昭和35年)に整備されたとのこと。今から50年も前の話である。時は東京オリンピック開催が決定し、東京中で異常な開発が無造作に行われていた時代である。
この時代の大きな出来事をざっとすくってみると・・・・


1958年(昭和33年)12月 東京タワー完成
1960年(昭和35年) 9月 カラーテレビ放送開始
1962年(昭和37年) 5月 東京都世界初一千万人都市宣言
1964年(昭和39年) 9月 東京モノレール開通
1964年(昭和39年)10月 東海道新幹線開通
1964年(昭和39年)10月 東京オリンピック開催
1969年(昭和44年) 7月 人類初の月面着陸および他天体からの帰還 [アポロ11]



と、このような時代である。
永井荷風が亡くなったのも1959年(昭和34年)だそうだ。へえ。

東京オリンピックの開催を利用して日本の国力を世界に示そうと、日本全体が「イケイケ」だった時代であり、民衆は高度経済成長の恩恵をたっぷり受けていた頃である。同時期に完成したこの商店街も当時はさぞ最先端で誇らしいものだったのだろう。

調べてみてちょっと興味深かったのは立石仲見世と、浅草雷門はどちらも1960年(昭和35年)に完成している点である。この時代、浅草や墨田、葛飾エリアもガンガン開発されていたであろう事は想像に難くない。
※補足:浅草雷門は慶応元年(1865年)に焼失しており、明治、大正の時代には存在していない。現在浅草寺にある雷門はこの昭和35年再建時のもの。

そんな時代の華やかな商店街が開発の波に飲まれずに現在まで存在し続けているのがここ立石なのである。
例えば山手線の駅を例に考えてみた場合、当時の建造物が数件残っているとか、意図的に保存している建物は残っていても50年前に作られた町並みがそのまま残存している駅などありはしない。

このような理由で立石という町は「唯一無二」であり、昭和の時代の建物や文化を感じるのが好きな人間にとっては聖地とも言える憧れのエリアになっているのだ。



この聖地はどんなものを見せてくれるのだろうと期待を膨らませながら、いよいよ立石を歩き始めた。



ついに立石の地に足を踏み入れた



まず足を向けたのはやはり「立石仲見世」。
非常に楽しみである。


なおコチラ は立石仲見世商店街ホームページで公開されている店舗配置図。ありがたいです。



立石仲見世商店街ホームページにあるマップ

※この画像は立石仲見世商店街ホームページにて公開されている商店街マップ。画像貼り付けのため画像内のテキストリンクは生きていません。なお、上のマップ画像は立石仲見世商店街ホームページにリンクしてあります。



仲見世商店街は立石駅のすぐ横にあった。
やはりそこには異空間と表現したくなる空間が残っていた。自分の普段の生活圏とはまったく違うエリアだということもそう感じさせる一因なのだが、やはり50年前に作られた建造物がそのまま残るこの雰囲気は独特だ。



ついに立石仲見世商店街にやってきた



画像を交えて仲見世を見ていこう。
仲見世アーケードの入り口を見上げると緑の地に赤字で「立石仲見世」の文字。
やや興奮しながら視線をおろしていくと・・・・



立石仲見世商店街に感動



いやー、痺れるなー!

どうですかこの雰囲気。


仲見世の全長は約120m。
3m程度の道幅(狭い部分では2m程度)の左右にはびっしりと店舗が並ぶ。
退色した黄色、緑、赤の歩道タイルがまたオリジナルの雰囲気を作っている。



足元からも得意な雰囲気が漂う



「ヤバイ、これは興味深すぎる!」

と興奮し、ニヤケヅラで商店街の奥に進んでいく。
進みながら商店を見ていけばこれまた素敵な雰囲気。



良い年季の入り方


なかなか見ることのないタイプの店舗看板に俺釘付け(笑)
ガラスの裏側から文字を書き、色を塗り、それを枠にはめ込んで店頭に掲げている。言ってみればアニメのセルと同じ手法だ。

「こんなの見たことねーよ!」と興奮は続く。

歩みを進めていくとあることに気が付いた。
この通りは閉まっている店舗が非常に多いのだ。



シャッターの閉まっている店が多い




今回の散歩で自分が立石を訪れたのは日曜の午後
どうやら居酒屋や雑貨屋など、日曜日には営業していない店が多いようなのだ。それ故この仲見世アーケード通りの人通りは非常に少ない状態であった。

人通りが少なかったためゆっくりと建物の様子や雰囲気をカメラに収めることが出来たのは非常に良い点だったが「いつもの町の雰囲気、立石の日常」というものが体験できなかったのは少々残念だった。
酔っぱらいがあまりいない立石というのは本来の立石の姿ではないハズだ。またいずれ改めて平日の夜の立石を体験しに行きたいと考えている。


話を戻そう。


仲見世の中ほどまでくると小さな十字路にぶつかった。

これは素晴らしい。

いろいろな所に魅力が溢れている。





立石仲見世なかほどの異空間のような魅力的な情景





アーケードの屋根にむき出しで取り付けられた蛍光灯。
六角形と四角形で構成されるいびつな立方体の街灯。
むき出しになった骨組みも深い味を生んでいる。
時計の左手の鉄柱に取り付けられているのは火災報知のベルだろうか。
こんな時間から「やきとり」「おでん」の赤提灯が主張している様もまたウレシイじゃあないですか。
時計右手の「東榮信用金庫」のフォントもアーケードの雰囲気と相まって非常にカッコヨク見える。昭和40年代の香りがむせ返らんばかりである。



ディテールも見逃せない



でもその「東榮信用金庫」の上にある5つのスタートシグナルのようなものはいったい何なのだろう。こんなディテールはこの町でしか味わえない。いやぁ、面白い。


こういった魅力的なものを見逃さないよう、ゆっくりとアーケードを進んでいく。



やはり閉めている店が多い


なるほど。2階部分を見るとよく分かるが仲見世の建物は全て繋がっている。
1店舗ごとに個別に建てられたのではない。
この『仲見世』を作ろうと図面を引いた時からこの通りはずっとこの長さ、この幅だったという事にはっと気付く。





しばしの間通りの真ん中に立ち、ゆっくり仲見世を見回す。

このテイストはやはり唯一無二だ。





立石は「呑んべ天国」とも呼ばれるように古くから続く居酒屋、焼き鳥屋、モツ屋といった店舗が多いのも特徴で、この通りにも多くの「呑める店」が存在していた。



酒好き万歳な町である(笑)



赤提灯が呑んべえを誘う



外は明るいが店内にはもう人がいる



コチラはちょっと現代風な店構え



自分も呑みたい衝動にかられつつ、町の散策を優先して先へ進んでいく。

こちら ↓ は立石で1~2を争う人気店のモツ焼き「うちだ」。超有名店だ。



立石一の有名店「うちだ」



このお店を目的に遠方からもわざわざ人が訪ねてくるという名店で、平日は並ばないとまず入店できない程の人気店であると言うがやはりここもシャッターは閉まっていた。入店して飲食をしないまでも、呑んでいる人たちの活気や店の雰囲気を味わえなかったのは残念だった。

立石は呑んべの町と書いたが、もちろんこの商店街はきちんと庶民の台所としても機能している。

下の画像のような商店もある。



生活感あふれる立石仲見世商店街01


生活感あふれる立石仲見世商店街02



お惣菜が並ぶ個人経営店舗だ。
見ていると次から次へとひっきりなしにお客さんがやってくる。
こういった立石の日常を見てまたニヤリ。



生活感あふれる立石仲見世商店街03



生活感あふれる立石仲見世商店街04



なんだろうこのカッコ良さは。
もし立石周辺に住んでいたならば絶対に利用しているだろう。


漬け物コーナーもいい感じ。
ある意味「アジアンテイスト」とも言えるのではないだろうか。うむ。



生活感あふれる立石仲見世商店街05



こんな珍しいスタイルも見ることができる。 ↓



通りの右側に注目


はじめて見る立ち食いすし屋



お分かりになるだろうか。

看板を見ると「立喰専門」の文字。そしてのれんに目をやれば「栄寿司」とある。

なんですと?立ち食い寿司とな?



立石栄寿司に驚く



おお、本当だ。
店内には立っている人がいる。こんなスタイルは初めて見たよ。
しかもきちんと職人さんが握ってくれる寿司にしてこのリーズナブルな価格設定。

考えてみれば元来の江戸の寿司ってのは屋台の立ち食いだったのだからこのスタイルはある意味「正当」と言えるのかもしれない。トラディショナルスタイルだ(笑)
カッケーなぁ。







ビリビリ来る光景はまだまだ続く。







立石には仲見世のほかにもう一本チェックしておきたい路地がある。

『呑んべ横丁』と呼ばれる細い細い路地だ。

その通りの名前が現すとおり、居酒屋やスナック、バーがギチっと密集している。

その路地がどれだけのインパクトを持っているか、じっくりと以下の画像を楽しんでいただこう。


魅力あふれる立石の路地01


ああ、チクショウ。

こんな素敵な路地を見せられて落ち着いていろって方が無理な話なのだ。

立石の裏路地で興奮してシャッターを切る男ここに在り。それもすごいアガり方で。(笑)



まず注目したいのは上の画像の右上部分。

おや、何か文字がありますね。

むき出しのトタン貼りの壁に直接ペンキで描かれた看板。


立石に残るトタンカンバン


赤地のペイントの上に右から左に「アカカンバン洋服店」と読めるその看板は経年劣化とオリジナルフォントによって見たことも無い雰囲気を作り出している。この画像だけを見たらどう見ても2009年に写したものとは思えない。
その昔この建物は作業服などを売る店だったのだろうか?

立石仲見世商店街アーケードが整備されたのは昭和35年と前述したが、この看板はもっと古い時代のものかもしれないなぁと考えながら俺のSDカードに風景をどんどん記録していく。


マテリアルの質感も楽しみながら細い路地を更に奥へと進む。


呑んべ横丁なのにチリひとつ落ちていない。


これはすごい。綺麗に保とうと意思を持った方がいるって事だ。


魅力あふれる立石の路地02


次から次へと魅力的な光景が現れる。


魅力あふれる立石の路地03


周りの店全てが呑み屋。

すごい造りだなぁ、建物。


魅力あふれる立石の路地04


この通りにいるとまるで映画のセットの中にいるような感覚を覚える。



ああそうか、この通りに俺以外に誰もいないからだ。



すごい非日常感。



魅力あふれる立石の路地05


強いて言えばこの感じは新宿の『思いで横丁』に近いだろうか。

参考までに、下の画像は2008年10月25日の思いで横丁。 


新宿『思いで横丁』


でもやはり、思いで横丁は近年開発の手が入ったせいもあり、やや観光客寄せ目的の雰囲気が強い。必要以上にデコレートされてしまっている感じだ。よく言えば「敷居が低い」と表現できなくもない。


魅力あふれる立石の路地06


対して立石のソレはナチュラルなのだ。

この雰囲気にどっぷり浸かりながら探索を続ける。


魅力あふれる立石の路地07


「青空」と書かれたスナックの前で頭上を見上げれば薄いブルーのタキロン製の屋根。青空と言えなくも無い。

※なお『タキロン』は正式には『ポリカーボネイトナミイタ(波板)』という呼称らしい。勉強になった。

タキロンとはこれのこと


ポリカーボネイトナミイタマニアなあなたにはタキロン株式会社の建材ページURLをプレゼンツ!
タキロン株式会社ポリカーボネイトナミイタ


昼間の呑み屋街に人がいないのをいいことに、何度も通りをウロウロして思う存分この街並みを楽しんだ。

この呑んべ横丁が新宿の思いで横丁のように消失してしまわないことを切に願う。
もし火災などでこの辺りが焼失してしまっても、絶対に同じ形では再建されないからだ。そういった意味では2010年7月時点でこの街並みが残っていること自体、ある意味奇跡と言えるかもしれない。



・・・・と、こんな感想を書いた後に先ほどネットでこのエリアの開発事業をちょっと調べてみて愕然。

2009年に再開発計画が発表されているじゃあないか!

参考までに、以下はWEBで見つけた開発計画に関する情報。


再開発施設は、低層部が店舗と業務、高層部が住宅で構成する3棟総延べ約6万8000m2を計画。住宅は約700戸を想定している。
施行予定区域は、立石4-22~26、同7-1、2の約2.1ha。
区域のうち、京成押上線に面する南側部分は、同線(四ツ木駅~青砥駅)連続立体交差事業の用地となる。このため、連続立体交差事業の工事が始まるまでに既存施設を解体する必要がある。



なんてことだ。やはり開発の波に飲まれてしまったのだ。
再開発地域に該当するのは駅の北側エリアのため仲見世商店街は含まれていないが、見事にこの呑んべ横丁は再開発地区の内側。
このまま開発計画が進行すれば数年後にはこの風景は無くなってしまうということだ。
それほどにこの呑んべ横丁周辺の建物は危ない状態にあるとも言えるのかもしれないが。

個人的にはこういった景観が無くなってしまうのは非常に残念だが、そういった感情が起こるのはやはり自分が『観光客的』な視点から町を見ているからに他ならない。
地元に住んでいる方が、汚く、利用し辛く、火災や震災にもすこぶる弱いこの地域をもっと住みやすい環境に変えたいと思う事があるのも理解できる。まあ、今のまんまで何も問題ねぇのになって人もたくさんいるのでしょうけれども。
四ツ木や青砥といった周辺エリアの開発とも平行した計画になっているようなので、葛飾区全体を巻き込むような広域な地域住民の反対運動でもない限り計画が中止になることは無いだろう。
歴史的に意味のある建築物ならいざ知らず、こんなバラックのような建物が移築されるハズもないし・・・・

非常に残念だ。こんなにイカした場所なのに。

この散歩をした時点で再開発計画の事を知っていたら呑んべ横丁の見え方もまた違っていただろう。


なお葛飾区役所ホームページでもこの再開発事業に関する情報がアナウンスされていた。
詳しく知りたい方はリンクからドウゾ。


■葛飾区役所ホームページ内 京成押上線連続立体交差事業紹介(2010/6/18発表)
http://www.city.katsushika.lg.jp/kurashi/017/001721.html

■葛飾区役所ホームページ内 沿線における都市計画事業(PDF直リンクです)
http://www.city.katsushika.lg.jp/previews/000/000/017/1721-5.pdf



そうか、やはりスカイツリー建設で押上(おしあげ)あたりが大規模に開発されることと無関係ではないって事か。


魅力あふれる立石の路地08


そんな再開発計画のことはつゆ知らず・・・・

「立石ってのはまるでアミューズメントパークだな」

と一人興奮しながら、来た道を引き返しひとまず立石仲見世アーケードまで戻る。


魅力あふれる立石の路地09


京成立石駅周辺


これまで昭和が感じられる街並みや店舗を中心に見てきたが、フランチャイズ店舗などが存在する現代的な通りもある。
仲見世アーケードに平行して通っている「立石駅通り商店街」がそれだ。


立石駅通り商店街


仲見世アーケードと比べると道幅も広い。


立石駅通り商店街02

コンビニやファストフードショップ、チェーン系居酒屋、GEO(ゲームソフトショップ)もあるし牛角(焼き肉屋)だってある。この通りだけを見れば自分のホームである北区十条の十条銀座や板橋区大山のハッピーロード大山ととても近しい雰囲気を持っている。


立石駅通り商店街03


人通りの多さを見るに、立石庶民にとってのメイン通りは仲見世アーケードではなくあきらかにコチラだろう。

俺の個人的趣味で古い建物や街並みばかりを画像に残しているが、立石はそういう雰囲気のみではなく近代的な開発が進んでいる部分もあることを補足しておく。
なんてったって立石は葛飾区の区役所所在地なのだから。


立石駅周辺


こうやって立石の町の様子を一通り楽しんだところで以前から計画していた「立石のシメ」を実行することにした。

実は今回立石にきたら是非寄って行こうと決めていたお店があったのだ。

歩き通しで小腹も空き、喉もカラカラ。
これは丁度いいやと、狙いをつけていたお店を目指して移動を開始する。


京成立石周辺


気になった風景をカメラに収めながら目的地に近づいていく。


立石「江戸っ子」


こちらも立石では有名なモツ焼き屋の『江戸っ子』
「立石の関所」という文字を見つけてまたニヤリ。立石に来たら皆がここを通っていくってか?
残念ながらこちらもやはり周囲にある多くの居酒屋と同じように日曜は閉まっているようだった。


しかし自分が行こうと考えているのはこのお店ではない。
「江戸っ子」の外観を堪能し、目的地を目指す。


目的地までの途中にこんなメッセージを発見。


立石で見た俺へのメッセージ


「冷やしたぬき・きつねはじまっていますーよ!!」 だ!


なんて新しいんだ!(笑)

どうやら「~はじめました!!」では駄目なようである。
「はじまっています」と言われれば「ああ、もうはじまっちゃっているのか、乗り遅れないようにしなければ」という気持ちがあおられるという狙いだろうか。「はじまって」辺りの赤ラインでの強調にそういった意図が見える。しかもはじまってしまっているのは冷やし中華ではないと来た。更に言わせてもらえば「はじまっていますよー!」ではなく「はじまっていますーよ!」なわけだ。発音し辛いって。(笑)

アヴァンギャルドなPOPに俺クラクラである。立石ではちっとも気が抜けない。

「今はいらないですーよ!」とPOPに返事をしつつ目的地を目指す。

行きたいと思ってメモしておいたそのお店の住所と電柱に書かれた住所を確認しながら進み、目的のお店を発見。



是非体験したいとやってきたのはここ、「鳥房(とりふさ)」さん。


立石の「鳥房」


こちらのお店も立石ではかなり有名なお店で店内はいつも多くの人でにぎわっているとのことである。
名物は「鳥の唐揚げ」。
とは言ってもお弁当に入るタイプのいわゆる唐揚げではない。
こちらの唐揚げは北京ダックを作る要領で熱した油を何度も何度も鳥の半身にかけて揚げてくれるタイプのもの。
素朴な料理なのだがシンプル故に素材の味が楽しめるというものだ。


鳥房内はすでにお客でいっぱい


この日も店内は満席状態で、10分程店の前で席が空くのを待ってからの入店となった。(10分程度の待ちで入店できたのは幸運なほうらしい)
店の方の案内でカウンター席に案内される。

計画通り入店でき、まずはほっと一息。


盛況


店内はなかなかにぎやか。それぞれが思い思いにこの場所と料理を楽しんでいる。
自分もいそいで鳥を頼む。

鳥が来るまでしばらくの間、ビールで喉をうるおす。
歩き回って疲れた体にビールを投入だ。


ごきゅごきゅごきゅっ・・・・・


まずはビールとお通しでメインを待つ


ぷはぁ、乾いたノドに心地よい。

かねてからあこがれていた立石の町で飲食していることも気分を盛り上げる一因になっている。

お通しに出されたトリ皮の煮物と店内の様子を楽しみながら待つこと15分ほど。
俺の元にカラリと素揚げされた鳥がやってきた。

どんと大きな半身のまま揚げられた鳥を、箸を使ってパーツごとに分けていく。
分解(笑)し終えたところでおもむろにかぶりつく。


鳥房の唐揚げ

モグモグモグモグ・・・・・・

う ・ ま ・ い !


鳥房の唐揚げ。ウマイ!


カワはカリっと。身はしっとり。

柴又帝釈天でだんごを食って以来何も口にしていなかったため、そのおいしさもよりいっそうアップしていたように思う。冷えたキリンもまた格別。


なるほど。立石にはケンタッキーが無いワケだ。


モグモグ・・・・


ビールと唐揚げで俺ご満悦


建物の造りや店内の雑踏を肴に鳥とビールをいただく。

素敵です、鳥房。


鳥房店内で飲食を楽しむ


雰囲気を楽しみながら鳥を完食。
いやぁ、おいしかったです。ゴチソウサマ。


鳥完食。ゴチソウサマ。


店のおばちゃんも「思ったように写真取れた?」ととても親切に気をかけてくれた。なんともハートウォーム(笑)

鳥房のことは今後俺の記憶に残り続けることだろう。


鳥房


なおこの鳥房、イートインだけでなく店頭でできあがった鳥(唐揚げ)の販売もしている。
店舗の1面が上の画像のような飲食スペースへの入り口。
もう1面は下画像のように店頭販売スペースとなっており、店主のオヤジさんが汗にまみれてひっきりなしに鳥に油をかけていた。


鳥房店頭販売サイド


近隣に住む方はテイクアウトして自宅でも唐揚げをを楽しめるのだ。
なんてユーザーライクなんだろう。

お腹も満たされちょいとほろ酔い気分の散歩野郎はおばちゃんにありがとうとごちそうさまを伝えて店舗を後にした。

満足満足。

※以上「鳥房」さん情報は2009年5月のものです。なお前述した再開発エリアにこの「鳥房」も含まれています。残念です。もし実際に訪ねる際には営業しているかなど事前に確認することをオススメします。






これで一通り立石でやりたいことは体験できた。

やはり立石エリアは特筆すべき場所だと実体験にもとづいて認識することができた。
自分にとってはまるで歴史資料館のように魅力あふれる町であった。



もう少し自分のホームエリアに近ければきっと立石には足繁く通っていたことと思う。カツシカン(Katushikan)たちがちょっと羨ましい。




「それじゃあそろそろ家に帰ろうか」と一瞬考えたが、ほろ酔いも手伝ってかこの日はまだまだ歩きたい気分が強く、近場でもう一ヶ所どこかを攻めようと考えた。

そこで次の行き先を考えるため近くにあった神社の横の遊戯スペースにて一休み。

「どっちに向かおっかな~?」と考える酔っ払った俺の目に飛び込んできたのはラッコ型の遊具。


何故お前はそんなペイントなんだ?


でも何故このラッコはドラえもん風のペイントなんだ?

とツボに入ってしまい一人大爆笑。

口の赤ラインがナイキのロゴの反転に見えてしまったり、握りの部分をヒゲに見立てているその造形にガチっと心をつかまれてしまったりでもうゲラゲラ。
しかもこの遊具、またがったままバネで前後にゆらゆらする遊具かと思ったら大間違い。硬い柱で地面にがっちり固定されているではないか!つまりただの椅子ってことか!

くそう、やられたなぁとひとしきり笑い、落ちついたところでこの後の行動を考え始めた。





せっかく普段はほとんど利用することの無い京成線沿線にいるのだから京成線沿線で目的地を設定しようと地図を広げた。
京成線路線図を見ると4駅離れた所に「押上(おしあげ)駅」を発見。

「そうだ、建築が始められたスカイツリーの成長ぶりを見に行こう」

と思いついた。

補足しておくと、この2009年5月の段階ではスカイツリーはまだ現在(2010年7月)のように全国的に浸透しておらず、周辺にも観光客はほとんどいなかった時期となる。ツリー自体もやっと基礎工事が終わり背を伸ばし始めた時期だった。

このタイミングでしか見れないスカイツリー周辺の景色を覚えておこうという狙いだ。




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次の目的地を決めた俺は感動をもらった立石の町に後ろ髪を引かれながら京成線に乗り込んだ。


あまり馴染みの無い京成線


立石から、四ツ木(よつぎ)→八広(やひろ)→曳舟(ひきふね)と移動し、目的地の押上に到着。


押上からまた徒歩


地下にあるホームから地上に出て街区図を確認。
(※押上駅は地下鉄とも接続しているためホームは地下にある。)


押し上げ駅周辺街区図01


この時期はまだ街区図上にスカイツリーの文字はない。


押上駅周辺街区図02


徐々に暗くなってくる中、スカイツリー建設予定地に向かっていくとその巨大な建造物が目に入ってきた。

2010年7月の今となってはもう決して撮ることのできないレア画像が以下となる。


2009年5月24日の東京スカイツリー01


2009年5月24日の東京スカイツリー02


2009年5月24日の東京スカイツリー03


この時点では『土台部分しかできていない』というイメージであったがその巨大さは近づくほどに実感できた。
まさに「メガストラクチャー」と表現したくなる建造物だ。


東武線の車両と共に写る建築中のスカイツリーもまたオツなもの。
現在はもう決してこのアングルでは撮れません。


2009年5月24日の東京スカイツリー04


立石エリアの昭和テイストと押上の超近代開発が楽しめた今日の散歩に満足しながらそのまま徒歩で向島方向に進んでいく。


住所は向島に


せっかく向島に来たならばと、俺の大好きな「鳩の街商店街」を通過して行こうと考えた。
この「鳩の街商店街」という場所も素晴らしい味のある商店街だ。

※鳩の街商店街についての詳細は、以前のエントリー『アウェイを歩く 【墨田区向島・後編】』で詳しくレポしております。


大好きな場所にまた来てシマッタ!


鳩の街商店街の「喫茶エデン」や「田中写真館」など、魅力的な建物の夜の姿をじっくりと楽しみながら商店街を進む。


鳩の街商店街を抜ける02


鳩の街商店街を抜ける01


鳩の街商店街を抜ける03


鳩の街商店街を抜ける04


「やはりこの商店街も素晴らしい」と感動しながら鳩の街商店街を通過。


そのまま浅草方向を目指してお花見で有名な墨田公園を抜けていく・・・・


墨田公園を抜ける


墨田公園を夜散歩


気がつけばもうこんな時間に。


隅田川に着いた時にはもう辺りは完全に真っ暗。

浅草夜散歩。良いじゃないですか。


川からの風が心地よい


隅田川沿いを歩いて川面に写る光でチルしながら・・・・・


隅田川の水面にうっとり


これを渡れば台東区浅草だ。


人通りの少なくなった浅草の町を抜けていく。


東武線浅草駅前


おもいきり深い時間ではないが、既に浅草寺周辺は閑散としている。


夜の浅草01


夜の浅草02


本日2箇所目の仲見世となる「浅草仲見世」も忘れずにチェック。

仲見世のメイン通りではなく、一本横にズレて裏側から仲見世を見たほうが『建造物としての仲見世』の造形が良く分かる。


夜の浅草03


何度も見ているはずの浅草の風景が夜のせいでまったく別物に見えるのもまた嬉しい。


夜の浅草03


さすが日曜の夜。浅草の飲み屋街がこんなに閑散としている様は初めてだった。


夜の浅草04


浅草風景でまったりとクールダウンしながらこの日の散歩は終了となった。


夜の花やしき










東京に暮らし始めて18年目にして立石を初めて訪問したわけだが、そこは噂に違わぬオリジナルな味のある町であった。
今になって思えば北口再開発工事が実際に開始される前にあの空間を体験できて本当に良かったと思う。





高砂→柴又→金町→立石→押上→向島→浅草と、全行程10時間ほどのロング散歩ができたことに満足感いっぱいの俺。
ここちよい疲れを感じつつ、三ノ輪橋から都電に乗って帰宅。



本日の散歩終了




ありがとう葛飾、ありがとう立石。
次は是非立石でベロベロになりたいと思う。






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「立石の再開発が始まっちゃうのか、残念!」と共感してくれた方はなみだ目でクリックだ(泣)


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さて、今回散歩レポに残すのは葛飾区柴又(しばまた)、立石(たていし)、金町(かなまち)辺りのエリアである。



「それどこよ?」といった声が聞こえてきそうだ。
渋谷だ、原宿だ、六本木だといった有名な東京観光スポットならまだしも、東京の土地勘を持たない方にとっては地名を言われただけではなかなかその位置は把握しづらいエリアなのではないかと思う。

しかし今回レポに残すこのエリアは東京の下町風景や雑多でソウルフルな情景を好む輩の間ではとてもメジャーな地域である。特に立石駅周辺は年季の入った居酒屋や古くからの昭和の町並みが残っており現在でも多くの「立石ファン」が存在するくらいで、その町の雰囲気は唯一無二のものだと断言できる。


柴又、金町エリアを前編、立石エリアを後編として2回に分けて記録に残す。このエントリーはその前編にあたる。









全国的には柴又(しばまた)、立石(たていし)、金町(かなまち)の3カ所の中では柴又が一番有名だろう。

『あっし、生まれも育ちも葛飾柴又です。帝釈天で産湯をつかり・・・・』

のセリフで日本国民にはおなじみ、寅さんで有名な葛飾エリアである。「葛飾柴又」と表現すればその地名を聞いたことのある方も多いのではないだろうか?

この辺りは自分にとっては完全なアウェイであり、しかも訪れるのは初めてという条件だったため、どんな出会いがあるのだろうと気持ちを高ぶらせながらの散歩となった。




今回の散歩エリアは東京の北東部にあたる。

今回の散歩エリア

※画像クリックで地図拡大できます





時は2009年5月24日、日曜日。

その日はかねてより訪れてみたいと狙っていた立石を歩こうと考えた。
立石の昭和テイストは是非一度体験しておきたいと以前から狙っていたのだが、せっかく立石を攻めるのならばその周辺のグっとくるスポットも含めて味わってこようと、地図をにらみながらしばしの間自問自答。



「柴又」から「金町」を経由して最終的に「立石」を巡ろうと計画を立てた。



本日最初の目的地を「京成本線高砂(たかさご)駅」に設定し移動を開始。
今日の歩き出し地点を高砂駅にしようという算段である。

なお、実際に散歩をしてきての経験談となるが、この辺りの京成線の乗り換えは非常にややこしいので注意されたい。
京成本線、京成金町線、京成押上線、北総線などの路線が入り乱れるため、慣れない方が思い通りの乗換えをするのは難しいと思う。もし、この辺を散歩しに行こうという方がいらっしゃったら事前に乗降駅や駅間の位置関係を把握しておくことをオススメする。




さて、まずは俺のライフラインである都電に乗り込み「町屋(まちや)」を目指す。



町屋を目指す



王子を通過し、どんどんディープサイドに進んでいく。
ゆっくりとした1両編成はチンチンと発車合図を発しながら小台(おだい)、宮ノ前(みやのまえ)、熊野前(くまのまえ)といった荒川エリアを抜けていく。

余談になるが熊野前にある「はっぴーもーる熊野前」こと熊野前商店街はとても魅力にあふれる商店街である。完全に地元密着の生活感がガツンと感じられる商店街で、都内でも有数の活気ある商店街のひとつだと思う。(個人的感想であり店舗数や利用者数などの実数データに基づいた考察ではありませんのであしからず。)
2010年の現在でも大型商業施設に飲み込まれず商店街がきちんと商店街として機能しており、店舗同士の横のつながりの残る都内では希少な存在である。まあ逆に言えばずっと開発から取り残されたエリアとも言えるのだが・・・。
この商店街を散歩した記録もいずれ文章化したいと思う。

ちなみに ↓ は2009年4月26日の熊野前商店街。

2009年4月26日のはっぴーもーる熊野前

土曜の夕方などは特に活気があり魅力的です。







さて、程なく都電は町屋駅前駅に到着。

町屋で都電を降り、京成本線に乗り換え。



京成本線町屋


自分が普段の生活ルーチンの中でこの京成本線を使うことは皆無。馴染みが薄いためその非日常感がより気持ちを高揚させているのが分かる。この日は生憎の雨模様ではあったが、京成本線に乗り換える辺りから異常にワクワクし始めた事をはっきりと覚えている。(笑)
そんなワクワクを抱えながら高砂駅を目指す。



町屋で京成本線に乗り込む



京成本線町屋駅から、目指す高砂駅までは6駅。
「堀切菖蒲園(ほりきりしょうぶえん)」、「お花茶屋(おはなぢゃや)」、「青砥(あおと)」といった駅名を見て高まるアウェイ感。



馴染みの無い駅名が並ぶ



馴染みの無い駅名板の配色、馴染みの無い発車ブザー音、馴染みの無い車窓からの風景といった味付けにさらに高揚感をあおられる。




車窓からの風景を楽しむ01



人もまばらな車内でじっくりと腰を落ち着け風景を楽しむ。
周辺は住宅地が多い。



青砥駅を通過する


青砥(あおと)駅で乗り換えて・・・・・・・



車窓からの風景を楽しむ02



中川を渡れば京成高砂駅が近い印。


移動を楽しみながら高砂駅に到着した。


時間は12時38分。



高砂駅到着



さあ、いよいよここから歩いての移動開始である。
まずはここ高砂駅から柴又の「帝釈天(たいしゃくてん)」を目指そうという魂胆だ。距離にして1キロ弱といったところだろうか?



これが高砂駅かっ



生まれて初めて降り立った高砂の風景を楽しみながらゆっくりと歩みを進めていく。



高砂駅から柴又駅を目指す



やはり初めて目にする町の風景というものは非常に興味深い。
味のある建物をカメラに収め、たまに地図で現在位置を確認しながら柴又駅方面に進んでいく。




-------------------------高砂駅から柴又駅間で見た魅力的なもの-------------------------



葛飾区高砂→柴又の風景01

やはりカラープラのカッティングで作られた看板が経年劣化している様にはソソられるな。(笑)




葛飾区高砂→柴又の風景02

こちらの文房具屋さん、2階の窓枠が木です。ガラスも昭和の時代の強度の低そうなものが健在。よくこんなの残っているなぁ。



葛飾区高砂→柴又の風景03

地域密着な姿勢を応援したくなる雑貨屋さんだが、注目したいのは・・・・・

この味わい

この壁の廃退具合。これまでに何十年もこのお店を利用した人たちの思いが塗りこめられているようだ。近年、居酒屋やホルモン屋などで「意図的にサビや汚れなどの塗装を行いブリキカンバンなどを使って昭和のテイストを出しているお店」というものがあるが、ああいう作り物では出せない重さがある。



葛飾区高砂→柴又の風景04

歩いているとこんなものも発見。この辺りは江戸川に近い地域だということを再認識。

ちなみにこの江戸川には都内で唯一渡し舟が残っている。歌でも有名な「矢切の渡し」とはここのことである。柴又と対岸の千葉県松戸市矢切を渡しており、船着場は帝釈天の裏手あたりとなる。今回は利用しなかったが渡しを体験しに行く旅ってのも楽しそうだ。



葛飾区高砂→柴又の風景05

こんな建物も発見。
建築物の奇抜さやバランスの妙という楽しさもあるが、「何故このような区画になったか」という点にも興味がある。



こういったものを見ながら20分ほど歩くと徐々に人通りが多くなってきて・・・・




柴又駅到着



着きました~京成金町線柴又駅だ。

と、視線を上げれば・・・・・・・おおっ!

















「止めるンじゃあないョ、さくら」的に激写

「さくら、おいちゃんによろしくな」


と声が聞こえてきそう。さすが柴又。ウェルカム寅さんでお出迎えだ。


実はいろいろな角度からフーテンさんをカメラに収めたが、上に載せたアングルが一番ストーリーが沸いてくるアングルだと思う。寅さんの立つ台座はフレームからカットし、進む先に「柴又駅」の駅看板が納まるようなアングルである。
タコ社長と喧嘩をし、勢い飛び出した寅次郎が柴又駅から島根にでも行こうかと思っているところ、後ろからおいかけてきたさくらに「お兄ちゃん!」と呼び止められた瞬間なんてストーリーはどうですか?(笑)

ちなみに寅さんを正面からカメラに収めると、「コレは誰でココはドコよ?」といった雰囲気の画になってしまう。ただのだらしないおっさんが昼間から酔っ払ってフラついている銅像になってしまいかねないので注意されたい。 ↓


正面からだと誰なのかよく分からない


しばしの間Man is つらいよトリップで頭をいっぱいにする。

「なるほど、男はつらいよという物語はこの空気感をベースに生み出されたものなのか。寅さんってだいぶ千葉寄りに住んでたのね。京成線がこんなに身近な環境なのか、へぇ。あ、そうだ!帝釈天にもご挨拶していかなければ!」

と思い出し、足を帝釈天方向に向ける。もちろん頭の中では例の♪お~れ~がいた~んじゃ♪がループしっぱなしである。たいして寅さんファンでもなければ山田洋次ファンでもないくせにこの雰囲気にわざと呑まれての柴又闊歩と決め込んだ。


辺りを見回し街区図を確認し、駅と帝釈天との位置関係をつかむ。
駅前ロータリーからすぐに道は帝釈天への参道に繋がっていた。


現在位置再確認


この雰囲気の中、例のループを頭の中で歌いながら歩みを進めていく。

おお、ここが参道か。



帝釈天_参道01



ほうほう、さすが寅さんで全国的に有名な参道は昔からのたたずまいがきっちり残されている。

観光地化されすぎてしまっている点はやや気になるが、こちとらすでに♪お~れ~がループで脳は寅モードになってしまっているためそういった雰囲気が感じられる参道の佇まいは決して嫌なものではない。

雨に濡れる石畳や古くから続く鰻屋の様子を楽しみながら進んでいく。



帝釈天参道01



帝釈天参道02



帝釈天参道03



帝釈天参道04




途中「とらや」も発見。せっかくなので雰囲気に呑まれることに。(笑)



帝釈天参道05



焼き草だんごなる団子をいただきながら更に参道を進む。



帝釈天参道06



※焼き草だんごが気になるアナタにはこんなURLをプレゼンツ
とらやホームページ 焼き草だんご
http://www.toraya.info/danngo3.html



帝釈天参道07



参道を200mほど進むと見えてきました帝釈天。

想像していたよりも大きくて立派。



帝釈天参道08



周囲に若者がほとんどいないその状況に苦笑しながら敷地の中へ。



帝釈天に到着



雨のせいもあり帝釈天は落ち着いた雰囲気。
なるほど、佐藤蛾次郎がホウキを持って手入れをしていたのはここか!

以前NHKの「行く年来る年」で帝釈天を見たことがあったが、その時に持ったイメージよりも厳かに感じられた。



柴又帝釈天01



本堂(帝釈堂)を見ていくと梁や柱に見事な彫り物が多数。
完全な職人仕事。そのクオリティーの高さにうっとりする俺。



柴又帝釈天02



柴又帝釈天03



なんでもこの彫刻群は文化財に指定されているそうで現在は風化が進まないよう、周囲をガラスで囲い雨風が直接当たらないようにしてあった。
うむ。ガラス温室のようで風情はないものの、この作品を後世に残そうという意図には共感を覚えた。



建物全体がガラスに覆われている



本堂の彫刻をみながら境内左手奥に進んでいくとちょっとした休憩スペースを発見。これは助かる。



帝釈天境内休憩所



雨宿りをかねてしばし休憩。おかげでゆっくりと帝釈天の建造物群を楽しむことができた。



柴又帝釈天境内にある休憩エリアからの眺め



確かに見事である


今後もし男はつらいよシリーズを見ることがあれば、とらやや帝釈天をより身近なものと感じることができるだろう。ありがとう帝釈天である。


参道のそぞろ歩きを含め計1時間ほど帝釈天を楽しみ、再び柴又駅にきびすを返す。



柴又帝釈天全景



柴又駅に戻ると、今度はそこから金町を目指すことにする。

柴又駅と金町駅は京成金町線というとてもローカルな路線が繋がっているため普通は徒歩では移動しない。しかし歩きながら町の様子も見たい欲求があった俺は電車には乗らずに徒歩で移動を開始。
柴又駅から金町駅までは2km弱といったところだが初めて歩く道のため、少々距離があっても苦にはならない。

しとしとと続く雨の中、金町駅を目指して歩みを進める。
ここから金町駅までは京成金町線を右手に見ながら進む1本道となる。



途中「良観寺」なるお寺が目に止まり、ちょっと覗いてみてびっくり。
ここは「柴又七福神」のお寺だそうで、布袋様がいるのだが・・・・・



柴又七福神寶袋様



「雨のいたずら」によって下画像のような面持ちに。
ちょ、その表情大丈夫ですか?



寶袋様っ!?



職務質問を受けてしまいそうな表情を浮かべる布袋様である。
両津勘吉ばりの繋がり眉毛に三白眼、更に口元の濡れていない部分のコントラストで邪悪な雰囲気はバッチリ☆
表情のウラには邪(よこしま)なモノが感じられてしまう。
いや、あくまで雨のせいですよ。(笑)



そんな布袋様に衝撃を受けながらまた金町駅への移動を再開。



歩いていくと道すがら「どさん子ラーメン」チェーン本部を発見。本部は北海道ではなく葛飾区柴又にあるのか!



どさん子なのか江戸っ子なのか?(笑)



はたしてこれは道産子なのか?江戸っ子なのか?とプチパラドックス的な自問自答をくり返しつつ更に歩みを進めていく。



葛飾区金町近辺



そこから5分ほど歩くと金町駅に到着。
金町駅はJRと京成金町線の乗換駅となるためなかなか乗降客は多い。



京成線金町駅



こちらは京成線の金町駅。


そして がJRの金町駅となる。



ロータリーからJR金町駅を望む



初めて訪れた金町駅周辺の雰囲気を味わおうと駅周辺をしばし散策してみることに。


30分ほど駅周辺をぶらりぶらり。


なるほど。あくまで「自分としては」だが、きちっと開発が進んでおりいまひとつ魅力に欠ける。
表現が難しいのだがしっかりしすぎている町並みといったら良いのだろうか。
「予想外の出来事」はまず起きないだろうという雰囲気を受けた。



金町駅前街区版



駅前の街区版を見ると水元公園が近い事が分かった。
水元公園には都内最大規模の「メタセコイアの森」がある。これをいつかは見たいと考えているのだが未だ実現には至っていない。この日の散歩の最大の目的地は「立石」とすでに決めていたため残念ながら今回も水元公園はおあずけとなった。

水元公園に興味のあるアナタにはこのURLをプレゼンツ
東京都公園協会HP 「公園へ行こう」
水元公園のみどころ
http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/view041.html



金町のイカシタ金物屋さん01


散策の途中、こんなイカシタ金物屋さんを発見。
店が閉まっていたのが残念である。


金町のイカシタ金物屋さん02



続いてコチラ↓はどこにでもありそうな町のカラオケ屋さん。



金町で発見「カラオケ10番」



実は俺がよく訪れる十条にも「カラオケ10番」がありその存在は15年ほど前から知っていたのだが、この日初めて「カラオケ10番」がチェーン店だということを知ったのだ。そうだったのかー、葛飾に展開しているのか!感動したので画像に残しておいた。



そうやって気になった景観をいくつかカメラに収めるといよいよ本日のメイン目的地「京成立石」への移動を開始した。



金町駅ロータリーの様子



金町駅を後にし、今度は京成線を利用して京成立石駅を目指す。



金町で京成金町線に乗車



京成金町→柴又→高砂で京成本線に乗り換えて→青砥→京成立石への移動だ。



京成金町線で立石を目指す



電車に揺られること15分程で京成立石に到着した。



京成立石到着




さあいよいよ今回の散歩のメインエリアに到着だ。

その魅力あふれる町並みの記録は後編にてじっくりと。







以下後編に続く。






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